活字中毒の溺れる様の記

これは、よくいる活字中毒者が溺れ死ぬまでの記録である……なわけない(笑)

2009-01-01から1年間の記事一覧

小説保守主義

今月の『ダ・ヴィンチ』にて、「ゼロ年代総まくり! 売れてる文庫ランキング」が発表されました。 1位『ダ・ヴィンチ・コード』 2位『ローマ人の物語』 3位『指輪物語』 4位『居眠り磐音 江戸双紙』シリーズ 5位『坂の上の雲』 6位「ガリレオ」シリーズ 7位 …

そこに何があるのだろう

最近、人生の目的を見失っている気がします。 その前に、人生の目的自体見つかっていませんが(笑)。 社会に出て数年。 自分がやりたかったことはこんなことなのだろうか、自問自答するばかり。 明確にこれがしたい、というわけではないのですが、やはり社…

なんなんだかなぁ、もう

だから演劇は面白い! (小学館101新書 50)作者: 北村明子出版社/メーカー: 小学館発売日: 2009/10/01メディア: 単行本購入: 6人 クリック: 26回この商品を含むブログ (9件) を見る 演劇って、ホントいいものですよねえ。 演劇はほかのメディアにはない、観客…

歴史から学ぶこと

それでも、日本人は「戦争」を選んだ作者: 加藤陽子出版社/メーカー: 朝日出版社発売日: 2009/07/29メディア: 単行本(ソフトカバー)購入: 31人 クリック: 501回この商品を含むブログ (215件) を見る 日清・日露戦争から太平洋戦争にかけて、なぜ戦争回避が…

ヒット&ラン

社会学的にはポストモダンであり、経済学的には不確実な時代である、この混迷した時代にヒットする物語とは何だろうか。 そんなことを考えてみました。 そんなことが分かれば出版もテレビもこぞってやるのでしょうが、その一端は存在します。 それは「家族」…

学歴ロンダリングなんて簡単

日本は新卒主義ゆえに「学歴」というものが幅を利かせてきました。 しかし、その学歴をロンダリング(洗浄)することなんて以外に簡単です。 社会人枠で、大学院へ入学すれば最終学歴が思うがまま。 大学院に入学すること自体は難しいですが、ビジネス関連の…

そこに「愛」はあるかい?

仕事に「幸福」を見いだせるか。 多くのビジネスパーソンが「No!」と叫ぶでしょう。 われわれ日本人は何のために働いているのか。 近年、社会へ貢献するために仕事をしたい、という人が増えているとのこと(『プレジデント』2009.10.9号)。 結局、人は賃金…

幸福の条件

幸せの青い鳥。 幸せの黄色いハンカチ。 人間はいつも「幸福」を探し求める旅人です(笑)。幸福の方程式 (ディスカヴァー携書)作者: 山田昌弘,電通チームハピネス出版社/メーカー: ディスカヴァー・トゥエンティワン発売日: 2009/09/09メディア: 新書購入: …

きわどいよね

ソウルイーター 15 (ガンガンコミックス)作者: 大久保篤出版社/メーカー: スクウェア・エニックス発売日: 2009/09/18メディア: コミック購入: 5人 クリック: 39回この商品を含むブログ (34件) を見る どんどんといっちゃっている方向に行きますね、『SOUL EA…

これが本の生きる道

出版業界(書店含む)が再生するためには何が必要か。 ひとつは「再販制」の廃止だろう。 価格を固定することで、売りづらくなっているのは事実であるし、そこに付属する流通構造こそ問題であろう。 世の中が気にしている「再販制」廃止による価格高騰と暴落…

明日なき未来へ走れ

http://sankei.jp.msn.com/culture/books/090920/bks0909200759000-n1.htm http://sankei.jp.msn.com/culture/academic/090921/acd0909210151000-n1.htm 本が売れないという。 その大きな理由が出版数の増加だ。 あまりにも多くの出版数に書店が対応しきれず…

分かったような分からないような

この1冊ですべてわかる コーチングの基本作者: コーチ・エィ,鈴木義幸出版社/メーカー: 日本実業出版社発売日: 2009/08/29メディア: 単行本(ソフトカバー)購入: 3人 クリック: 34回この商品を含むブログ (7件) を見る いろんなコーチングの本を読んできま…

ようやく読み終えた

ミラーニューロンの発見―「物まね細胞」が明かす驚きの脳科学 (ハヤカワ新書juice)作者: マルコイアコボーニ,Marco Iacoboni,塩原通緒出版社/メーカー: 早川書房発売日: 2009/05メディア: 単行本購入: 6人 クリック: 89回この商品を含むブログ (41件) を見る…

迷走の先にあるもの

ガウガウわー太2 5 (IDコミックス REXコミックス)作者: 梅川和実出版社/メーカー: 一迅社発売日: 2009/09/09メディア: コミック クリック: 7回この商品を含むブログ (15件) を見る *ネタバレあり。注意。 『ガウガウわー太2』 ついに終わったしまいました…

癒されたいんです、最近

映画はいいね。リリンの生み出した文化の極みだよ。 と、カヲル君ごっこしてみたり(笑)。 今週見た映画は二つ。 『グッド・バッド・ウィアード』 知らなかったのですが、もしかして元ネタがあって、それをリメイクしているのでしょうか。 どうやら、本元の…

寝る間も惜しんで

最近、寝る間も惜しんで本を読みあさっています(通勤睡眠を削って(笑))。 しかし、相変わらず節操のないジャンルの読み方です。我ながら笑えてきます。 (創元推理文庫)" title="さよならの次にくる (創元推理文庫)">さよならの次にくる (創元推理文庫)作…

あまのじゃくですから

最近、やたらと官僚が悪者扱いされているので、たまには擁護してみようかな(苦笑)。 もっとも、あまのじゃくな性格なので人と違うことをしているだけですが。 官僚がたたかれている点は2つ。 ひとつは天下りです。 しかし、この天下り。実は合理的な理由が…

名作への扉

夏への扉[新訳版]作者: ロバート・A・ハインライン,小尾芙佐出版社/メーカー: 早川書房発売日: 2009/08/07メディア: 単行本(ソフトカバー)購入: 35人 クリック: 274回この商品を含むブログ (127件) を見るぼくが飼っている猫のピートは、冬になるときまっ…

パイの奪い合いとは醜い

「本の現場」はスゴ本: わたしが知らないスゴ本は、きっとあなたが読んでいる よく出版不況といわれていますが、いったい出版界が不況ではなかったときはあるのでしょうか。 あ、バブルか(笑)。 パイ(市場)が小さくなれば、取り分も小さくなる。 それは…

方法論を論じることの必要性

ふと、『BAKUMAN』4巻を読みなおして思ったこと。 最近、ノウハウ本や情報が溢れすぎているな、と思います。 「33ページ ありとなし」でも書かれているとおり、教わらなければパースさえ描けない人も多いのではないでしょうか。 よく「学ぶ」は「まねぶ(真…

損なのか得なのか

自分がタイミングがいいんだか悪いんだか分らないですね。 いつも、病気をするのは休みのときばかり。 まあ、他人に迷惑をかけないという意味ではいいのですが、なんか損した気分です。

熱に浮かされながら、けれど冷静に

風邪をひきました。 たぶんインフルエンザではないと思うのですが……。明日、病院で検査してもらう必要があります、職業上。 まあ、風邪薬を飲んで寝たら、ある程度良くなったのでインフルエンザではないと思うんですよね。 寝て、起きたら選挙速報をやってい…

やりたいことは何ですか、見つけにくいものですか

最近、休みになるとやる気をなくすんですよね。 理由は分かっています。仕事が面白くないから。 もちろん、常に仕事が面白いわけではありません。それを分からない年頃でもないので。 しかし、どうも会社の方針と私の信条と合わないのです。 どんなきれいご…

知らないことを知るのは面白い

傷はぜったい消毒するな 生態系としての皮膚の科学 (光文社新書)作者: 夏井睦出版社/メーカー: 光文社発売日: 2009/06/20メディア: 新書購入: 21人 クリック: 464回この商品を含むブログ (57件) を見る パラダイムシフトというのはいつの時代も起こります。 …

言葉の身体

中庭の出来事 (新潮文庫)作者: 恩田陸出版社/メーカー: 新潮社発売日: 2009/07/28メディア: 文庫 クリック: 19回この商品を含むブログ (70件) を見る 相変わらず恩田陸は面白いですね。 しかし、ただそれだけでは芸がないので、演劇の話だけに少し芸のある話…

似て非なるもの、それを人は似非と呼ぶ

鋼の錬金術師 23 (ガンガンコミックス)作者: 荒川弘出版社/メーカー: スクウェア・エニックス発売日: 2009/08/12メディア: ペーパーバック購入: 22人 クリック: 297回この商品を含むブログ (227件) を見るPumpkin Scissors(11) (KCデラックス 月刊少年マガジ…

老兵も死に行く現場

http://headlines.yahoo.co.jp/hl?a=20090815-00000132-yom-soci 結局、フランチャイズ形式というのは新しい搾取形式だな、と実感。 本来、フランチャイズの良さは個人が起業する際にブランドや流通などの仕組みを得られるところにありました。 それまでは個…

戦争と平和

8月15日は言わずと知れた終戦記念日です。 戦争は悪だ、戦争はしてはいけない。 その通りですが、それゆえに自虐史観に陥ってしまっているのもまた事実。 そして、そのアンチテーゼとして右翼思想が強くなっているのもまた事実。 問題なのは、どちらも自国の…

面白バロメーター

良い作品は多少の不都合があっても問題なく見られる作品です。 文学にしろ、映画にしろ、フィクションである限り、現実で考えると「ウソつけ」と言いたくなるシーンはいくつもあります。 そこに突っ込んでしまうか、スルーするか。 それが作品の面白さの分か…

私たちは永遠に分かり合えない

現代社会はコミュニケーション不全だ。 世代間はもちろん、同世代間でさえ意思の疎通が難しい。 それは共通概念が多様化してしまったためだ。常識と言い換えてもいい。 それぞれのバックボーンの共通部分が少なくなってしまったため、言語が必ずしも同一の意…