http://sankei.jp.msn.com/culture/books/090920/bks0909200759000-n1.htm
http://sankei.jp.msn.com/culture/academic/090921/acd0909210151000-n1.htm
本が売れないという。
その大きな理由が出版数の増加だ。
あまりにも多くの出版数に書店が対応しきれずに、その日に返本するものもあるという。
では、なぜ出版社はそういう現状を知りながら、次々と新しい本を出版するのか。
それはすでに『本の現場』で述べられている。
- 作者: 永江朗
- 出版社/メーカー: ポット出版
- 発売日: 2009/07/14
- メディア: 単行本(ソフトカバー)
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出版社は取次に販売を委託し、取次が書店へと書籍を流通させている。この取次が出版の金融をも担っている。
どういうことかといえば、出版社は書籍を委託した段階で金銭を得ることができる。そして、返本された冊数に応じて差額を支払っているというのだ。
資本のない出版社はこれを利用して自転車操業をしている、という。
しかし、一方でネット書店が順調だ。特にアマゾンがここ数年大きな伸びを示している。
デジタルの特徴である検索性を生かし、目的の書籍を探しやすい点、顧客の傾向から商品を勧めるシステムなどが要因だろう。
ここから出版業界の問題が浮かび上がる。
硬直した構造が自らの首を絞めているのだ。
構造改革次第では出版・書籍の可能性はまだあるだろう。