活字中毒の溺れる様の記

これは、よくいる活字中毒者が溺れ死ぬまでの記録である……なわけない(笑)

名作への扉

夏への扉[新訳版]

夏への扉[新訳版]

ぼくが飼っている猫のピートは、冬になるときまって夏の世界につながるドアを探し始める……


これは夏への扉を探し続ける男の物語だ。
親友と婚約者に裏切られ、自分の会社と発明を奪われた男が、コールド・スリープによって彼らのいない世界へと行こうとする。
しかし、運命は思わぬ方向へと針を進める。


往年の名作である『夏への扉』。
その新訳版がついに出版されました。
30年も経っていながら、まったく色あせていない作品を人は名作と呼ぶのですね。


もちろん、設定などは古い部分もありますが、それでも古さを感じさせません。
先が読めるのですが、それでも面白い。
名作とはこういうことを言うのでしょう。


多くは語りません。
ぜひとも読んで欲しい一作です。