活字中毒の溺れる様の記

これは、よくいる活字中毒者が溺れ死ぬまでの記録である……なわけない(笑)

パイの奪い合いとは醜い


「本の現場」はスゴ本: わたしが知らないスゴ本は、きっとあなたが読んでいる


よく出版不況といわれていますが、いったい出版界が不況ではなかったときはあるのでしょうか。


あ、バブルか(笑)。


パイ(市場)が小さくなれば、取り分も小さくなる。
それは非常に当たり前の論理です。
パイが小さくなっているのに、前以上にもらえると思っているのは馬鹿だけです。
しかし、その馬鹿がどれだけ多いことか。


この出版業界と同じことがどこの業界でも起きています。
日本の市場は成熟してしまったんです。
ゆえに、今までのような「単純」な右肩上がりを期待することはできません。
消費を促すにしても、絶対数が減っている以上、客単価を上げることには限界があります。


ましてや、リストラが横行し、台風のように家計を直撃している今、一部の富裕層以外で余裕のあるところはないでしょう。


ならば、どうすればいいのか。
答えは二つ。
ひとつは新しい市場を作り上げること。
グリーン市場が好例と言えるでしょう。環境問題によって新たに誕生したエコ産業は、まさに新しい市場といえます。
もう一つは新しい付加価値を付けること。
それはたとえば町の電気屋さんが電球一個の取り換えでもお客様のところへ出向く、ということです。
これは実際、町の電気屋さんでやられていることですが、価格競争で大規模店にはかなわない。そのために、きめ細やかなサービスを付加価値として付ける、というものです。
本当は、サービス業はそれが本業なのでけったいな話ですが、サービス回帰ともいえるでしょう。
分からなくなっても、店員がすぐに駆けつけてくれる。
電球の取り換えもする。
だから、多少高くても町の電気屋さんで買う人が出てくるのです。


これからのサービス業が生き残るためには後者です。
前者は大企業でもなければ作り出すことはできません。もちろん、時流に乗る必要もあります。
しかし、付加価値であればどんな企業でもできます。
そして、それは代替不可能な価値となります。


サービス業は物を売っているわけではありません。価値を売っているのです。
それを間違えなければ、生き残るすべはあるのですが……たぶん、多くの企業が忘れているのでしょうね。
だって、ブラック企業が多いのだもの(笑)。


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日本の企業は本当に考えなければならない時期に来ていると思います。
日本的価値観を捨てないと、日本企業というもの自体がなくなるでしょうね。