日本は新卒主義ゆえに「学歴」というものが幅を利かせてきました。
しかし、その学歴をロンダリング(洗浄)することなんて以外に簡単です。
社会人枠で、大学院へ入学すれば最終学歴が思うがまま。
大学院に入学すること自体は難しいですが、ビジネス関連の大学院に社会人枠で入学することは簡単です。
それだけで東大卒、慶応卒と最終学歴を操作することは造作もないことです。
ただ、学費は掛かりますが(苦笑)。
今回はそんなことを言いたいのではなく。
学歴というものが必ずしも意味をなさなくなってきた、という話。
もちろん、東一早慶は十分に威力がありますが、企業が求めているのは「学歴」ではありません。学歴から透けて見える「ポテンシャル」です。
すなわち、学歴が高いからポテンシャルも高いだろうという見込みにすぎないのです。
ゆえに、新卒では学歴が高い学生が必然的に採用されています。
しかし、必ずしも彼らが役に立つか。
答えはNoです。
見込みであり、必ずしも事実ではありません。企業の利益見込みみたいなものです(笑)。
業種によってはスペシャリスト教育、リベラルアーツ教育を受けているほうが能力が高いかもしれません。
企業の求める能力と、学生の持っている能力が合致して初めて就職となります。
にもかかわらず、こんなにも学歴重視なのはなぜか。
答えは簡単。新卒主義だからです。
新卒しか採用しないから学歴という見込みでしか判断できないわけです。
もし、中途採用を活発に採用すれば、能力によって採用をすることも可能です。
それは雇用の流動性を高めなければなりません。これについては良し悪し、といったところです。
雇用の流動性を高めれば新卒主義は崩壊します。しかし同時に、雇用の不安定化ももたらします。
そのあたりを調整できれば、日本の企業は劇的に変化するでしょう。