良い作品は多少の不都合があっても問題なく見られる作品です。
文学にしろ、映画にしろ、フィクションである限り、現実で考えると「ウソつけ」と言いたくなるシーンはいくつもあります。
そこに突っ込んでしまうか、スルーするか。
それが作品の面白さの分かれ目ではないでしょうか。
つまらない作品は、ストーリーに集中できないためにほかのことに目がいってしまいます。
結果、現実とは明らかに違う部分に気がついてしまいます。
というか、突っ込みたくなるんですよね。
逆に、後から考えると、(現実として)明らかにおかしいシーンがあっても、その時は何にも思わない作品は面白い作品です。
その不条理さえも包含するだけのストーリーと言えるからです。
そのツッコミがあるかないか。
それが面白い作品のバロメーターです。