活字中毒の溺れる様の記

これは、よくいる活字中毒者が溺れ死ぬまでの記録である……なわけない(笑)

迷走の先にあるもの

ガウガウわー太2 5 (IDコミックス REXコミックス)

ガウガウわー太2 5 (IDコミックス REXコミックス)


*ネタバレあり。注意。


ガウガウわー太2』
ついに終わったしまいました。
考えると、コミックバンチの連載から追いかけ続けて早8年。
途中、良く分からない打ち切りに遭い、宙出版で再開が決まったと思ったら、また頓挫し、ようやく一迅社にて再開したという、いわくつきの作品です。
確かに、バンチとは作風が違ったとは思うのですが、どうやら売上はそんなに悪くなかったようです。


しかし、最終巻。
ホント、みさとさんはいけすかない女になっていますよね。
散々ひっかきまわした揚句、太助とくっつくんですか? それでいいんですか、太助君。
ヒロインのはずが、嫌な女になってますよ。
これじゃ、委員長も遠藤も浮かばれません(いや、死んでませんが)。


太助も能力とともに生きていく覚悟をしたのに、いきなり捨てちゃうんですか。
しかも、神様能力でわー太を蘇らせるのもいかがなものか。
これまで神様能力でやってこなかったのに、最後、それだけ蘇らせるのはいかがなものかと。
わー太の子どもができているなら、話の流れ上、次の命へと受け継がれていく、という流れじゃないのでしょうか。


いや、そもそもひまわりよ。
お前は太助に惚れていたんじゃなかったのか。いつの間にわー太とそんなことに。
しかも、またずいぶんと年齢差のある。わー太も若い嫁さんを捕まえたものです(笑)。


正直突っ込みどころ満載です。
実際、迷走している頃に、ラブコメ路線にシフトしていたせいもあるのかもしれません。
この作品の面白いところは、日本の動物環境に対してフィクションを交えながらも提言してくところに面白みがあったのでは?
ラブは副次的でいいんですよ。いや、それだと売れないか。


『そら☆みよ』ではあまり面白くなかったので、次回作というのは期待できないんですよね。
獣医という経験があったからこそ『ガウガウわー太』は面白かったわけで、それがない他作品ではあまり期待ができません。
まあ、頑張っていただきたいですが、どうなのでしょうか。