活字中毒の溺れる様の記

これは、よくいる活字中毒者が溺れ死ぬまでの記録である……なわけない(笑)

2008-05-01から1ヶ月間の記事一覧

神の子は金の揺籃に眠る

http://www.iza.ne.jp/news/newsarticle/it/internet/141326/ 昔、夢想していたことが現実になりました。 かつて、友人とやっていた総合型投稿サイト構想に、新人発掘企画が合わさったような企画です。 あの頃はそうすることで、面白い作品に出会えると信じ…

ツールは道具であって思想ではない

私自身、古い人間です。 知識・技術の継承を、なんだかんだ言っても徒弟制(それに近い状況)によって行っています。 それが独自の(流出してはいけない)知識・技術ならば問題ないのですが、今時そんな知識・技術はほとんど存在しません。 だからこそ、知識…

倦怠期の夫婦のような

最近、新しい作家を発掘していません。 既存の(つまり、知っている)作家以外読んでいません。 その良さが分かっている作家なので面白いんですが、久しぶりに新人作家を発掘したいな、と思うのですが、思うように面白い作家に出会えない。 これは新人作家が…

クドリャフカ、あるいはライカと呼ばれたイヌ

古川日出男『ベルカ、吠えないのか?』。ベルカ、吠えないのか?作者: 古川日出男出版社/メーカー: 文藝春秋発売日: 2005/04/22メディア: 単行本購入: 7人 クリック: 190回この商品を含むブログ (382件) を見るベルカ、吠えないのか? (文春文庫)作者: 古川日…

純度の高いモノを錬成

最近、色々なものの敷居が低くなっていくような気がします。 それ自体は悪いことではないと思うのですが、でも、一方でそうあってほしくない部分もあります。 例えば、芸能分野。 最近、とみに芸能人になりたい人が増えてきたような気がします。 それ自体は…

目的を見失って

http://headlines.yahoo.co.jp/hl?a=20080525-00000960-san-soci だそうです。 確かに、著作権という観点から見れば教育業界の行為は非常識きわまりないといえるでしょう。 しかし、一方で教育という面から考えると、この著作権問題は非常に営利的な面を醸し…

ありがたや、ありがたや

今日は休みだったので、東博の『薬師寺展』に行ってきました。 3月の終わりから公開されていたので、もう空いているだろうと思っていたのですが、大間違い。なんと40分待ちです。ここはDランドですか? ま、さて、中に入ったのですが、これも混雑。 しか…

気合いではなく方法論

志澤秀一『ディズニーに学ぶ循環満足力』(学研新書)。 天下のディズニー、考えていることが違います。 現状で多くの企業がCS(お客様満足)を目指しています。先進的な企業はES(社員満足)を取り入れています。しかし、そのどれもいまだCSとESに…

実質とイメージのバランスが大切です

最近の消費者金融のCMって自虐的ですよね。 お金を貸す企業なのに、「本当にお金が必要ですか」って否定的なCMを展開しているわけですから。 もっとも、それまでの悪行がもとなので、自業自得ですが。 ただ、そう考えると、むしろ消費者金融のイメージア…

Discover west

疲れた……。 どうして疲れがとれないんだろう。 本当、どこか遠いところに行きたいわ。

目の付け所が違うんです

加藤実秋『インディゴの夜』(東京創元社)を読みました。 [rakuten:book:12837468:detail] スタイリッシュな文体で、すんなりと読むことができました。 一風変わったホストクラブの面々とオーナーが事件を解決するミステリですが、解説で荻原浩氏が言ってい…

パクリだけが人生ですか

最近、本当に書籍やマンガから映像化することが多い。 特に、映画! あなた方は、そんなんでいいんですか。人様から借りてきたまわしで相撲を取るわけですか。 本当にどうにかしてほしいんですよね。 書籍やマンガから映画にする作品って大抵、「ああ、これ…

どうでしょう?

恩田陸『猫と針』。 恩田陸の初戯曲です。 劇団キャラメルボックスとのコラボレーション作品でもあります。 読んだ感想としては……うむむ。 なんでしょう。恩田陸らしさは少ない。伏線や設定が回収しきれていない。などなど。 恩田陸らしさとは何か、といわれ…

そりゃ、ダメだ

藤本篤志『御社のトップがダメな理由』を読みました。 結局、汚い大人の権力争いごっこのために会社がダメになる、ということでした。 まったくその通りです。 本書ではいろいろと婉曲に、オブラートに表現していますが、一言でまとめるとそういうことです。…

都会では、自殺する若者が増えている

だけど、傘がない(笑)。 なんて、井上陽水みたいな。 http://mainichi.jp/select/today/news/20080517k0000m040060000c.html 成人の2割が「自殺を本気で考えたことがある」そうです。 それだけ病んでいるんですね。 でも、鬱病でも休めない。人間的感情の…

ストレンジ・ピープル

明転。 男2が室内を物色している。やがて、大量の現金を見つける。 だが、喜ぶどころか、困った様子をみせる。 そこに、男1帰ってくる。 男2、気まずそうな、ホッとしたような顔。 男1「あ」 男1、男2と現金を見る。 しばらくの間。男1「……見なかった…

どうしてでしょう?

年々、技術や知識が蓄積されていくのに、どうしてでしょう、年々、人間がお馬鹿になっていくのは。 勉強も、仕事も、育児も、蓄積があって、それが広く公開されているのに、どうしてどんどん悪くなっていくのでしょう。 私が関わっている教育産業も年々、ノ…

明日のビジネス

佐藤尚之『明日の広告』(アスキー新書)を読みました。 明日の広告 変化した消費者とコミュニケーションする方法 (アスキー新書 045)作者: 佐藤尚之出版社/メーカー: アスキー発売日: 2008/01/10メディア: 新書購入: 40人 クリック: 540回この商品を含むブ…

遙か遠くを望み

どこか旅行に行きたいな。 そうだ、京都へ行こう(笑)。 冗談抜きにして、どこかへ旅に出たいですね。 何も考えず、のんびりとしながら史跡・名勝を巡る。素晴らしいですね。 ただ、人混みが嫌なんですよね。 GWとかお盆とか、そういう期間って、至るところ…

見えない壁

最近思うことは、自分の限界の一端を感じ始めたことです。 以前から思っていたことですが、どうも自分は0から1を作り出す行為が苦手です。つまり、何かを創造するということに限界を感じています。 1を5にすることはさほど苦に感じないのですが、存在し…

いつかの残り香

『夏の名残りの薔薇』、読みました。 相変わらず恩田陸は面白いですね。 夏の名残りの薔薇 [ 恩田陸 ]ジャンル: 本・雑誌・コミック > 文庫・新書 > 文庫 > その他ショップ: 楽天ブックス価格: 734円 夢なのか現なのか、その境界線を彷徨う物語を描くことの…

微妙〜

思わず休みだったので、思わずテレビ朝日の『パズル』を見ました。 一言で言うと、『トリック』の廉価版という感じですね。少なくとも、ゴールデンタイムにやる番組ではなく、深夜枠の番組だな、という意見です。 そもそも、テレビ朝日のドラマは微妙なもの…

うぅ

今日はなんだか疲れがとれません……。 早く寝よ。

酒と上手につきあいたい

やっぱり、安い酒は呑むものではないな、と思います。 昨日、友人達と一緒に2時間飲み放題1000円で飲んでいたのですが、翌朝どうも目覚めがよくない。 二日酔いの気分の悪さではなく、毒気が体内を巡っているような、気持ちの悪さです。 昔は(といっても、…

動物化するブックワーム

東浩紀『動物化するポストモダン』を読みました。 前から読みたいと思っていたのですが、新装丁になったのを機に買いました。 いやぁ、東さん面白いですね。 彼はオタクからポストモダンをどう考えるかという視点なのですが、本気でオタク文化を研究していま…

興味としての殺人

最近、親殺しとか見ず知らずの他人殺しとかが多いですよね。 と。ふと思うのですが、彼らの言い訳って二種類なんですよね。一つは「カッとなって」的な衝動行為と、もう一つは「人を殺したかった」的な破壊行為です。 今回は後者について考えてみたいな、と…

仕方ないとは思うですが

ピンポイントで見に行くためか、どうも劇場で見る映画は微妙なものが多いです。 先日も『ノーカントリー』を見たのですが、テーマは分かるんです。ですが、長い。冗長すぎるんですね。せっかくの怪演も印象が薄くなってしまっているんですよね。 長すぎると…

活字の海におぼれて

ここ1週間で読んだ本。 小杉泰『イスラームとは何か』(講談社現代新書)と岡嶋裕史『ウチのシステムはなぜ使えない』(光文社新書)。 我ながらジャンルを問わない読み方だな、と思います。 『イスラームとは何か』はおおむねイスラームの歴史を追いかけな…

素晴らしい映画は人類の財産です

素晴らしい映画はいいですね。 『トンマッコルへようこそ』は久しく見た韓国映画ですが、感動的でした。 最近の韓国映画は恋愛基調、日本少女マンガの映像化が主体になってしまって面白くなかったのですが、『トンマッコルへようこそ』のような映画が韓国映…