活字中毒の溺れる様の記

これは、よくいる活字中毒者が溺れ死ぬまでの記録である……なわけない(笑)

創作

魂を感じた瞬間

小説講座 売れる作家の全技術 デビューだけで満足してはいけない作者: 大沢在昌出版社/メーカー: 角川書店(角川グループパブリッシング)発売日: 2012/08/01メディア: 単行本購入: 3人 クリック: 22回この商品を含むブログ (21件) を見る最近、めっきり更新で…

森先生がメッタ斬り

小説家という職業 (集英社新書)作者: 森博嗣出版社/メーカー: 集英社発売日: 2010/06/17メディア: 新書購入: 7人 クリック: 273回この商品を含むブログ (103件) を見る 一言で言えば、「小説はビジネスである」ということ。 森氏にとって小説は賃金を得るた…

虎よ、哮よ!

冲方式アニメ&マンガ ストーリー創作塾作者: 冲方丁出版社/メーカー: 宝島社発売日: 2009/01/10メディア: 単行本購入: 4人 クリック: 11回この商品を含むブログ (15件) を見る 前作に続き、『冲方式「アニメ&マンガ」ストーリー創作塾』を読破。 ほかと違い…

誰だって不幸なんじゃい

最近、不幸自慢の話が多すぎ。 『デュラララ!!』とか『Angel Beats』とか『うみねこのなく頃に』とか。 ケータイ小説とかもそうですよね。 それ自体を否定する気はないけど、お前たちは昼ドラかってくらい不幸自慢していると、食傷気味。 生い立ちが不幸な…

映像表現としてのアニメ

GYAOで『新世紀エヴァンゲリオン』の1話から6話までを見て、「ああ、間が面白いんだ」ということ。 もちろん、SF設定もマニアにはたまらないものがありますが、それだけでは社会現象にはならないかなと思うわけです。 何らかの受け入れられる要因があって初…

最強の作品

久しぶりのお休み〜♪ 『バクマン。』第7巻を読み返していたら、 「平凡な日常を面白く描けたら、それが最強って結論になった」 「意味わかんねーし」 「だから例えば、中学生が朝起きて飯食って学校行って…………って、普通の生活を面白く読ませられたらその人…

まだエリンのラストを見ていないんだけど

大晦日、元旦とGYAOで『鋼の錬金術師』をすべて見てしまうほどのオタですが。 しかし、やはり『鋼の錬金術師』は面白いですね。 ついでにNHKで『獣の奏者 エリン』も見てしまいました。 やはり、面白い作品はストーリーとキャラクターが良いのだな、と再認識…

ヒット&ラン

社会学的にはポストモダンであり、経済学的には不確実な時代である、この混迷した時代にヒットする物語とは何だろうか。 そんなことを考えてみました。 そんなことが分かれば出版もテレビもこぞってやるのでしょうが、その一端は存在します。 それは「家族」…

パイの奪い合いとは醜い

「本の現場」はスゴ本: わたしが知らないスゴ本は、きっとあなたが読んでいる よく出版不況といわれていますが、いったい出版界が不況ではなかったときはあるのでしょうか。 あ、バブルか(笑)。 パイ(市場)が小さくなれば、取り分も小さくなる。 それは…

方法論を論じることの必要性

ふと、『BAKUMAN』4巻を読みなおして思ったこと。 最近、ノウハウ本や情報が溢れすぎているな、と思います。 「33ページ ありとなし」でも書かれているとおり、教わらなければパースさえ描けない人も多いのではないでしょうか。 よく「学ぶ」は「まねぶ(真…

似て非なるもの、それを人は似非と呼ぶ

鋼の錬金術師 23 (ガンガンコミックス)作者: 荒川弘出版社/メーカー: スクウェア・エニックス発売日: 2009/08/12メディア: ペーパーバック購入: 22人 クリック: 297回この商品を含むブログ (227件) を見るPumpkin Scissors(11) (KCデラックス 月刊少年マガジ…

長ければいいと思ってるんじゃないの?

最近、映画って上映時間が長いですよね。 かつては1時間半くらいだったのが、最近では2時間を超えるのが当たり前になってきました。 同じように音楽も演奏時間が長くなっています。 芸術には2つのベクトルがあると考えています。 1つは「ブンガク」としての…

エコっていうのか?

最近、やたらエコを目にします。 資源削減のための軽梱包、飲食店の割り箸の廃止……etc。 ただ、ふと思うのです。 それって、本当にエコ? 例えば、ビニール袋から紙袋へ(ないしはプラスチックから紙容器へ)。 確かに、ビニールより紙の方が環境に優しいで…

まな板の上の鯉は、いつだってさばかれるのを待っている

演劇や小説における経験主義をどうかしら、と考えています。 ここでいう経験主義とは、その人が経験したことを表現にする、ないしはほぼ素材のまま表現する、ことを指しています。 つまり、極論を言えば、殺人者しか殺人者のことは書けず、娼婦の心情は娼婦…

いつだって形から入るんだから

良くも悪くも、ハリウッド的映画は一つのストーリー展開に基づいて作られています。 まず、外部から人(あるいは何か)がやってくる。 一方で男と女が登場でする。 次に事件が起こり、男女の仲が悪くなる(直接の原因でないにしても)。 やがて事件が進展す…

追われた子はどこへ行く

最近、こんな物語を構想中です。 3人(?)の物語で、一人は蛭子。 日本神話でも知っている人がいる通り、彼は国生みで最初に生まれた神様です。しかし、奇形でまったく育たなかったために葦船に載せ、生みに流されます。 一人は鬼。 彼は先の大戦で日本軍…

工業製品に魂は宿るか

大塚英志『キャラクターメーカー』(アスキー新書)を読みました。 キャラクターメーカー―6つの理論とワークショップで学ぶ「つくり方」 (アスキー新書)作者: 大塚英志出版社/メーカー: アスキーメディアワークス発売日: 2008/04メディア: 新書購入: 19人 ク…

ジャンプシステムによるストーリー論

『ムヒョとロージーの魔法律相談事務所』が完結しました。 マドカ編が終わった辺りから予測できていたことですが、意外に早かったですね。 ムヒョとロージーの魔法律相談事務所 18 (ジャンプコミックス)作者: 西義之出版社/メーカー: 集英社発売日: 2008/06/…

神の子は金の揺籃に眠る

http://www.iza.ne.jp/news/newsarticle/it/internet/141326/ 昔、夢想していたことが現実になりました。 かつて、友人とやっていた総合型投稿サイト構想に、新人発掘企画が合わさったような企画です。 あの頃はそうすることで、面白い作品に出会えると信じ…