幸せの青い鳥。
幸せの黄色いハンカチ。
人間はいつも「幸福」を探し求める旅人です(笑)。
- 作者: 山田昌弘,電通チームハピネス
- 出版社/メーカー: ディスカヴァー・トゥエンティワン
- 発売日: 2009/09/09
- メディア: 新書
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ポストモダンの現代で、幸福をどう定義し、どう追及するか。
これが本書のねらいです。
大きな物語の消失、たとえば国家であり宗教であり家族、により、絶対的価値観が失われてしまいました。
すべては相対化され、その比較級の表現の中でしか人間は物を語ることができなくなりました。ある価値はある価値との相対関係のみにおいて価値を認められます。
では、そんな世界で「私」という存在価値はどう考えればいいのでしょうか。
本書は三つのつながりを提起しています。
1つは自分とのつながり。
1つは社会とのつながり。
1つは他人とのつながり。
つまり、関係性こそが「私」を認証する唯一の方法だというのです。
そして、そのための具体的な方法がいくつか提示されましたが、最終的には一つに集約されます。
それが「仕事」です。
仕事を通じて、「つながる」ことを提起しています。
しかし、それって仕事が面白くなければできませんよね。
今の仕事って面白いですか?
面白い仕事をしていますか?
この不況下で、それができることこそ「幸福」ではないのでしょうか。