ミラーニューロンの発見―「物まね細胞」が明かす驚きの脳科学 (ハヤカワ新書juice)
- 作者: マルコイアコボーニ,Marco Iacoboni,塩原通緒
- 出版社/メーカー: 早川書房
- 発売日: 2009/05
- メディア: 単行本
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要するに、ミラーニューロンとは相手の行動を模倣する神経であり、相手の行動を見ただけで反応する神経だということです。
そのため、相手の行動から自分の行動へフィードバックしたり、人格形成や社会性の形成に重要な役割を果たしているとのことです。
ただ、文章自体は非常に分かりづらいです。
どうして海外の文章というのは、回りくどい言い方なのでしょうか。
いったいこれのどこが「論理的文章」なのか。
おかげで読むのに1週間以上かかってしまいました。
ひとつ分かったことは、ミラーニューロンなどの脳科学の発達により、人間の「精神」というものが結局脳の中にしかない、ということが判明しつつあります。最終的には、神経の電気的伝達に帰結してしまうということです。
とすると、心理学や宗教学というものは、やがて意味をなさなくなってしまうのでしょうか。
はたして脳科学とは、そこまで万能なのか。
それが明らかになるのも、そう遠い未来ではないようです。
- 作者: 相澤尋
- 出版社/メーカー: 学習研究社
- 発売日: 2009/07
- メディア: 単行本
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しかし、教養書としてはいいのかもしれませんが、学参としては不合格といえます。
というのも、ある程度の古文読解能力がないと、読み進めるのは難しいからです。
確かに脇に現代訳がありますが、入試としてどういう部分に気をつければいいのか、まったくありません。
源氏物語をちょっと読んでみたいな、という人にはお薦めしますが、受験生には時間がないでしょう。
ただでさえ関係の分かりづらい古典なのに、その最たるものといえる源氏物語の人物関係が巻末の系図のみ、というのはいかがなものか。
売り方を間違えている本の一つですね。