活字中毒の溺れる様の記

これは、よくいる活字中毒者が溺れ死ぬまでの記録である……なわけない(笑)

教育

やっていることはすべて正しい

勉強には目的があります。 その目的に沿って勉強するからこそ効果が現れます。 英語学習という「民間療法」のウソ/×聞くだけでOK、×単語は文で覚えろ 読書猿Classic: between / beyond readers このブログに対して、割と批判的なコメントが多いようですが…

徹底的にやれ

最近、中高一貫校や中等教育学校がはやっています。 要するに、中学校と高校を一体化することで、本来3−3年の学習内容を6年間にすることで早く修了させる目的です。 それによって大学受験にあわせようという魂胆です。 ですが、公立・私立を問わず様々な生徒…

若けりゃいいってものでもないでしょう

受験生の皆さんは現役で日東駒専に行くか、浪人してMARCHに行くか、悩むと思います。 実際、私の生徒にも多くいました。 彼らにはそれとなく現役がいいよ、と勧めますが、最終的には本人の意思を尊重します。 しかし、本音を言えば、現役で大学に入って4年で…

際は際でも、きわものです。

やはり、今の学問に必要なことは近隣分野との連携ではないでしょうか。 もちろん、今までにも学際研究と叫ばれてきましたが、そろそろ本格的にやらないと学問としての意義を失う気がします。 それは今の大学の学部学科です。 あまりにも細分化、複雑化してい…

Look at the back

勉強法やノートの取り方など、学習するための方法論が書かれた書籍が相変わらず人気です。 とくに、「東大生のノート」はベストセラーにもなりました。 ですが、実際に成績が上がった人はどれだけいるでしょうか。 おそらく100人に1人いればいいほうでしょう…

イメージという虚構を愛して

私立大学関係者必見、偏差値が高い「名門大学」を作る方法 - GIGAZINE 偏差値が高い大学がよい大学。 そんなイメージを持っていませんか? それって本当でしょうか。 早慶上智、MARCH(明治・青山・立教・中央・法政)だけが大学ですか? 正直なところ、勘違…

人材こそ宝と言いますが、本当にそうだと思ってます?

「日本で最も人材を育成する会社」のテキスト (光文社新書)作者: 酒井穣出版社/メーカー: 光文社発売日: 2010/01/16メディア: 新書購入: 28人 クリック: 509回この商品を含むブログ (83件) を見る人材をどう教育するか。 それは学校でも企業も共通の課題です…

学歴はどこへ行く

学歴から資格へ – 池田信夫 – アゴラ 池田信夫氏が述べているような、学歴から資格へという論は結局、少し前の高学歴化と大差がありません。 なぜならば、高度経済成長期以後の日本はホワイトカラーこそが求められた能力であり、必死になって学歴を手に入れ…

あな恐ろしや

http://headlines.yahoo.co.jp/hl?a=20100208-00000009-maip-soci なんと! あの山形大学でさえ、文章のイロハを教えなければならないとはっ。 いやしくも国立大学(地方ですが)の山形大学がこんなことをするんですか。 こんなにも高校生の学力は落ちている…

日本はガラガラポンとするしかないのか

名ばかり大学生 日本型教育制度の終焉 (光文社新書)作者: 河本敏浩出版社/メーカー: 光文社発売日: 2009/12/16メディア: 新書購入: 1人 クリック: 57回この商品を含むブログ (24件) を見る 世に「名ばかり大学生」のいかに多いことか。 そもそも「名ばかり大…

学歴ロンダリングなんて簡単

日本は新卒主義ゆえに「学歴」というものが幅を利かせてきました。 しかし、その学歴をロンダリング(洗浄)することなんて以外に簡単です。 社会人枠で、大学院へ入学すれば最終学歴が思うがまま。 大学院に入学すること自体は難しいですが、ビジネス関連の…

身の丈を知るというのも大事です

必ずしも、「勉強法」というものはあてにならない。 こういうと、またアンチ系が出てきた、と思われるが、世の出版されている「勉強法」すべてを否定しているわけではない。 「勉強法」とは、多くの場合、その人の経験から導き出された方法だ。 もちろん、そ…

必ずしも高速道路はいらない

いま、大学が求めている力。 それは、どう情報を収集し、その情報をどう整理し、新しい課題を発見するか、です。 つまり、情報を使った課題発見能力です。 これは、大学だけでなく、企業も求めています。 世のビジネス書にも書かれていますが、今の社会は「…

君たちに明日はない

私の属している教育産業(塾・予備校)は人材の入れ替わりが激しいことで有名です。 なぜ、入れ替わりが激しいのでしょうか。 その理由を自分なりに考えてみました。 思い当たる理由は2つあります。 1つはノウハウのなさです。 仕事をしている人たちは理解で…

まさかまさか

まさか、まさか。 武田塾の塾長林氏からコメントが来るとは思っていませんでした。 しかも、批判めいたことを書いたにもかかわらず。 恐縮です。 船橋校と津田沼校に通っていらっしゃったということで、間違いなくハイスクールですね。 ハイスクールが生授業…

科学は永遠に不滅です。

おもしろ実験と科学史で知る物理のキホン 力・熱・光・電気・流体がスラスラわかる (サイエンス・アイ新書)作者: 渡辺儀輝出版社/メーカー: ソフトバンククリエイティブ発売日: 2009/05/16メディア: 新書購入: 5人 クリック: 10回この商品を含むブログ (3件)…

そんなに言うほど?

大学受験参考書の中に、こんな本がありました。 思わず立ち読み(苦笑)。 予備校に行っている人は読まないでください作者: 林尚弘出版社/メーカー: ミヤオビパブリッシング発売日: 2009/01/25メディア: 単行本購入: 1人 クリック: 64回この商品を含むブログ…

世の中はしょせん金だけさ、なんて言ってみたい

そうか、石川遼と同世代の生徒を教えてしているのか……。 なんて、感慨に耽ってしまう。 同じ18歳とは思えない違いですね。 それはさておき。 「勉強しろ」と言わずに子供を勉強させる法 (PHP新書)作者: 小林公夫出版社/メーカー: PHP研究所発売日: 2009/05…

明日の肖像

結局、日本を救うのは教育しかありません。 これは私は塾産業に身を置いているからではありません。 今の日本、ひいては世界がおかしいのはなぜか。 言われずとも、それは不況のせいです。 では、なぜ不況になったのか。 新自由主義による競争原理が行き詰ま…

受験の明日はどっちだ

これを知らずに塾には通うな! (CHALLENGE & SUCCESS)作者: 今井宏出版社/メーカー: ロングセラーズ発売日: 2009/02/01メディア: 単行本購入: 1人 クリック: 4回この商品を含むブログ (2件) を見る 今井宏先生は受験界では言わずと知れた名講師です。 代々木…

受験ペナントレース開幕

センター試験2日目。 理数科目でしたが、理科科目はまったく見ていないので、割愛。 数学は数学?Aは非常に「センター試験」らしい問題でした。出題の仕方もオーソドックスでしたし、やり込んだ人なら100点だって無理ではない内容です。 逆に、数学?Bは非常…

センター試験の幕開け

今日はセンター試験台1日目です。 とりあえず一通り見ましたが、政治経済は非常にオーソドックスな問題なので平年より高い平均点になると思います。 それに対し、世界史は外交問題や同時期の別地域の問題など、近年新傾向の問題が主でしたのでやや難しくな…

こんな日本に誰がした!

教育格差が日本を没落させる (新書y)作者: 福地誠出版社/メーカー: 洋泉社発売日: 2008/09/06メディア: 新書 クリック: 7回この商品を含むブログ (5件) を見る 格差社会ですね。 よいか悪いかは別として。 持つものと持たざるものは、努力するものとしないも…

かつてのあなたから今のあなたへ

今と昔と比べて、昔の方がよかった、なんて言う気はありません。 しかし、今のこども達がどうしてものを考える力がないのか、その点について考察したいと思います。 前提条件として。 時代は進歩しています。当然昔より今の方が発達しています。ゆえに技術や…

流れを変えろ

三浦展『下流大学が日本を滅ぼす! ──ひよわな?お客様?世代の増殖』 『下流社会』の著者が、日本の教育制度(主に大学)について意見している新書です。 一言で言えば、エリートを作り出せ、というのが彼の持論のようです。 今の大学は大学全入時代が表す通…

人生のリスクヘッジはできているか

世の中、リスクを避けることはできません。 しかし、世の中には二種類の人間がいます。リスクを覚悟できる人間とリスクを覚悟できない人間と。 どういうリスクがあって、そのリスクを最小限にするためにはどうしたらいいのか。そして、リスクに対してメリッ…

それがすべてではない、けれど決定的なファクターだ

予備校という環境で仕事をしていると、親御様と金銭的な話をする機会が多いのですが、大きく二つの反応に分かれます。 一つは何の抵抗もなく全額支払うパターン、もう一つはこれでもかと切りつめようとするパターンです。 これは印象論ですが、前者は私立、…

消費する教育

すべてが、というわけではありませんが、どうもバブル世代はお金の使い方が下手な気がします。 バブル世代を総体として、前提条件を付けますが。 バブル世代は贅沢品にお金をかける割に、必要な部分を削ろうとします。 だからこそ、彼らは消費者として優秀と…

弱気は損気

最近思うことは、本当に今の子は精神的に弱いなぁ、ということです。 ちょっと模試の成績が悪いだけでへこむし、やらないことを病弱のせいにします。 確かに仕方ない部分もあるのですが、その度合いが半端ではないのです。 どうしてこんなにも弱いのでしょう…

教育に御託はいらない

仕事をしていて思うことは、少なくとも塾産業はいわゆる「教育論」は必要ないということです。 色々な先生がご高説を賜っていますが、結局塾・予備校は成績を上げてなんぼ、志望校に合格してなんぼです。理論的に勉強を教えて、効率よく成績を上げていくこと…