活字中毒の溺れる様の記

これは、よくいる活字中毒者が溺れ死ぬまでの記録である……なわけない(笑)

素晴らしい映画は人類の財産です

素晴らしい映画はいいですね。


トンマッコルへようこそ』は久しく見た韓国映画ですが、感動的でした。
最近の韓国映画は恋愛基調、日本少女マンガの映像化が主体になってしまって面白くなかったのですが、『トンマッコルへようこそ』のような映画が韓国映画の面白味の一つです。
南北戦争中の朝鮮半島、不時着した米兵、脱走した韓国兵、逃亡中の北朝鮮兵が戦争を知らない村へとやってくるところから物語が始まります。最初は対立し合う南北兵ですが、徐々に近付いていく。


南北問題は朝鮮半島の抱える一つの問題です。
しかし、同時に映画が描くテーマの一つでもあります。この作品は、基本はコメディですが、随所に南北問題を考えさせる部分がかいま見えます。
特に、6人が村を守るときに、「我々も連合軍ですよね。南北連合軍です」という台詞は涙が出てきそうでした。皮肉なのだけれど、胸に刺さるシーンです。ほかにも、北朝鮮将校が村長に「偉大なる指導者になる秘訣は?」と訊ねると、村長が「たくさん食わせること」といった台詞は納得です。


ともすれば、感傷的になりやすい作品を、人物のバックボーンをしっかり描くことで、ただのセンチメンタルに終わらさせていません。
ラストシーンは切ないのだけれど、しかし、当人達には満足のいくラストでした。


パイレーツ・オブ・カリビアン2・3』は流石ウォルト・ディズニー。魅せますね。
どんな作品でも、最低限のクオリティを保証するのは流石はウォルト。よい作品を作りますね、ウォルト。


しかし、結局この作品の主人公って誰だったんだろう。多分、ウィル・ターナーとエリザベス・スワンなのは分かりますが、でも、ジャック・スパロウは? 二人よりジャックの方が存在感があるのは、これいかに?


ラストを予想させるようで裏切る展開は巧いんですよね。
この作品が売れるのは納得です。それだけのものが注ぎ込まれています。


しかし、ラストはそう来ましたか……まあ、アリといえばアリですかね。