活字中毒の溺れる様の記

これは、よくいる活字中毒者が溺れ死ぬまでの記録である……なわけない(笑)

ありがたや、ありがたや

今日は休みだったので、東博の『薬師寺展』に行ってきました。
3月の終わりから公開されていたので、もう空いているだろうと思っていたのですが、大間違い。なんと40分待ちです。ここはDランドですか?


ま、さて、中に入ったのですが、これも混雑。
しかも展示されているモノも少ない。なんか、月光菩薩日光菩薩を見に行っただけ、のようでした。


しかし、その両菩薩、素晴らしいですね。
白鳳時代から奈良時代にかけて作られたと推定されているのですが、あの時代の鋳造仏像の最高峰でしょう。
作りが細かい。表情も柔和で自然でした。
あの時代特有の静けさというのでしょうか、落ち着いた雰囲気を持つ仏像です。
平安後期によく見られる腰のくねりも多少見られ、これが平安後期の仏像(ex渡岸寺の十一面観音など)に続くのか、と深々と思いました。


あれだけ現存している仏像もそうはないでしょう。
あの菩薩像を見られただけも今日は充分に価値がありました。