東浩紀『動物化するポストモダン』を読みました。
前から読みたいと思っていたのですが、新装丁になったのを機に買いました。
いやぁ、東さん面白いですね。
彼はオタクからポストモダンをどう考えるかという視点なのですが、本気でオタク文化を研究しています。でなければ、あれだけのオタク関連グッズに精通できないでしょう。
多くの場合、オタク論を全面に出すと表層的な部分に終始する人が多いのですが、彼はオタクをポストモダンの現象と捉えています。まず、その視点が面白い。
ポストモダンの表れの一つである自己完結と「大きな物語」の喪失についても、オタクから鋭く指摘しています。
反オタクでも親オタクでもない立場で、きちんとオタクを論じられる彼は素晴らしいですね。
ちょっと、彼の著作が読みたくなりました。