良くも悪くも、ハリウッド的映画は一つのストーリー展開に基づいて作られています。
まず、外部から人(あるいは何か)がやってくる。
一方で男と女が登場でする。
次に事件が起こり、男女の仲が悪くなる(直接の原因でないにしても)。
やがて事件が進展する中で、男女の仲が睦まじくなる。
そして事件解決。カップルが成立する。
ボーイ・ミーツ・ガール系の作品の大部分が、このような展開をします。
その男女の関係もおおむね三つに分類されます。
1.見知らぬ他人
2.久しぶりに再開した友人(もと恋人)
3.すでに恋人同士
おおよそ80%のハリウッド映画は、この形をとっているはずです。
つまり、ハリウッド映画は一つの形があり、その派生系に過ぎないと言うわけです。
これは、すでに他所は言われていることですし、スターウォーズなどの作品はJ・キャンベルの理論に基づいています。
しかし、最近その形から脱却する動きもあります。
例えば、『バベル』。あれはまさにそういった型から脱却しようとした作品でした。面白くなかったですが。
一方でB級映画は型に忠実です。
作品を見るとその違いがよく分かり、それはそれで面白いですね。