活字中毒の溺れる様の記

これは、よくいる活字中毒者が溺れ死ぬまでの記録である……なわけない(笑)

建て前(お客様主義)と本音(儲け)

「お客様満足度」というのが企業のブームになっている気がします。
しかし、本当に企業はお客様満足度なんて考えているのでしょうか。


例えば、その証拠が値段に現れています。
よく「398円」だとか「1980円」という表示を目にします。できる限り安くしました感があって、いかにもお客様主義みたいですが、実際は違います。400円と398円だったら398円の方が売れるからです。つまり、印象の問題です。一番分かりやすいのは9980円と10000円でしょう。どちらが安いと思いますか?
答えは変わりません。確かに20円の差はありますが、1万円の買い物で10円単位を気にする人は稀です。それでも、こうしているのはケタが変わって安く見えるからです。


同じようなことが、価格表示にも言えます。
よく1890円(税込:2079円)という表示があります。これも同じ理屈で、税抜き価格を前面に押し出すことで、なんとなく安い感を出す効果を狙っています。
なぜ、こんな表示がまかり通るのでしょうか。それは表示に関する法律で、価格表示は税込み価格か、税抜き価格と税込み価格を併記すること、と決められているからです。
だから、ひどいやり方をすれば、税抜き価格を目立つようにすれば安い感はよりいっそう目立ちます。というか、本当の価格がぼんやりとします。


これって、本当にお客様主義?