活字中毒の溺れる様の記

これは、よくいる活字中毒者が溺れ死ぬまでの記録である……なわけない(笑)

権威とは、虎の威を借る狐なり

予想通り、桜庭一樹直木賞を受賞しました。
前回でも可能性は十二分にあったのですが、直木賞芥川賞の慣例なのか、あまり候補一回目で受賞することはありません。
芥川賞も歌手の川上未映子が受賞しています。


さて、これで児童文学、ライトノベル、詩歌と従来の直木賞芥川賞のジャンルとは異なる作家が受賞しました。
これはとりもなおさず彼らの能力が高いことと、同時に従来の純文学・大衆小説作家がつまらないことを意味しています。なぜか、文壇は気位だけは高く、他ジャンルを嫌う傾向にあります。そんな彼らが他ジャンル出身の作家を認めたわけですから、随分と改革されたものです。


しかし、今後この傾向が続くと、直木賞芥川賞は意外性を求めなければなりません。
なぜなら、従来受賞するような系統の作家が面白くないからです。
次は、それこそ芸能人作家が受賞するような時代が来るのではないかと、少し不安です。


もっとも、直木賞芥川賞に期待したことなど一度もありませんが。