活字中毒の溺れる様の記

これは、よくいる活字中毒者が溺れ死ぬまでの記録である……なわけない(笑)

さすが、一橋大学。という感じですね。

教養としての経済学 -- 生き抜く力を培うために

教養としての経済学 -- 生き抜く力を培うために

話題になっていたし、経済学を勉強し直そうとも思ったので、
買って読んでみました。
いやぁ、かなり時間がかかりましたね。


確かに、説明自体は明快で分かりやすかったのですが、
内容そのものは、かなりレベルが高い。
言うように、大学生の初年度、高校で政治経済をしっかり学んだ人ではないと、
この中身を理解するのは大変です。
実際、ガチ文学系出身の私では、読み終わるまでに一ヶ月ほどかかっています。


しかし、内容は現状を踏まえた面白い内容になっています。
今の社会に通じる知識を説明しているから、
読んでいて飽きることはありません。
そういう意味で、本書はお薦めです。
一方で、少なくとも高校の政経レベル、
あるいは経済系のニュースが理解できる程度の知識がないと、
本書の言っていることを理解することは難しい。
その点で「教養」といえる内容でしょう。
さすが一橋講師陣。


一橋、あるいは同等のレベルの経済系学部を目指す高校生や
経済系学部の大学生には、是非とも読んでほしい書籍。