- 作者: 中山七里
- 出版社/メーカー: 宝島社
- 発売日: 2011/01/12
- メディア: 文庫
- 購入: 7人 クリック: 37回
- この商品を含むブログ (72件) を見る
まるで、音楽を聴いているかのような文の調べ。
流れるような文体。
久しぶりに、気持ちのよい作品に出会いました。
中山七里『さよならドビュッシー』。
作品は知っていたのですが、「所詮、『このミス』だろう」と高をくくっていたのですが、OTL
序盤もたいしたミステリではなく、「どうせ、あの人が犯人なんでしょう」と思っていたら、なんと、この人だったか!
このどんでん返しは久々でした。
そして、終盤。
なぜ、タイトルが『さよならドビュッシー』なのか、その理由が氷解。
これはやられました。
梓崎優といい、ここ最近のミステリ界はよい才能に恵まれています。