活字中毒の溺れる様の記

これは、よくいる活字中毒者が溺れ死ぬまでの記録である……なわけない(笑)

汝、汝の隣人を愛せ

遊ばない社員はいらない

遊ばない社員はいらない

どうして、同じ言葉でもいう人によって響き方が違うのか。
単純です。その人が好きか嫌いかだけです。
そりゃ、嫌いな人の言葉は耳を通り抜けますよね。
もう一つは、その言葉に根拠があるか、だと思います。
ビジネス本をよく読みますが、実績を出している人の言葉は納得感があります。
それは、言葉の根拠が実績だからです。


その二つがない言葉は誰も聞かないに決まっています。
どんなお題目もいう人によって効果が違ってくるのは明らかでしょう。


本書は「Francfranc」を立ち上げた社長の本です。
20年で、あそこまでのブランドを作り上げた実績は賞賛に値します。並大抵ではできなかったことでしょう。
その人の言葉にこんな言葉がありました。

挨拶とゴミ拾い、
そして遅刻をしないこと、
これ以外に、仕事にルールはない。


挨拶とゴミ拾いは経営の神様、松下幸之助も同じことを言っていました。
実績を出している彼らが言うから説得力を持ちます。
これが名も知らぬ課長(自分の上司を思い浮かべてください)から言われても納得しないだろうなとおもうわけです。


この高島氏も人は「素直で謙虚」であるべき、そういう人間が伸びると言っている割には、終わりの方で「人の好き嫌いでのつきあい」を重視しています。
どっちやねん(笑)。
まあ、こういうところが「素直で謙虚」ではないのでしょうね。


ただ、この人の言葉でひどく共感できた言葉があります。

お客様は
攻略すべき「向こう側」の人ではない。
あなたの「隣」の大切な友だちである。


その通りだと思います。
私自身、一時期、売り上げと在籍数をせっつかれて、「売り」を強いていました。
でも、その時期って不思議と業績が悪いんですよね。


しかし、それを止めて「お客様の納得」を重視すると、不思議なことに在籍数と売り上げが上がりました。
下手をすると100万以上かかるものに、納得しなければ人は動きません。
相手の感情を考えること、相手が納得することを考えればなりません。
それを無視すると、だいたい失敗します。


人は理屈だけでは決して動かないし、感情だけでも動きません。
だから、時にマイナス面も話をします。同時に、それを軽減する提案もします。
すべてを出すことで理解してもらおうという、こちらの態度が重要ではないでしょうか。


非常にチープな表現になりますが、「Win-Win」の関係を目指そうとしているか、ではないでしょうか。
お客様は攻略すべきターゲットではなく、喜んでいただく隣人だということです。