活字中毒の溺れる様の記

これは、よくいる活字中毒者が溺れ死ぬまでの記録である……なわけない(笑)

義を見てせざるは勇なきなり、か

人間の能力って、そんなに変化しているわけではありません。
しかし、社会に求められる能力は大きく変わっています。
よりハイスペックな能力を求められています。


社会の変化ゆえに仕方のないことだとは思うのですが、社会や企業、学校などが能力を育てる体制になっていないように思えます。
世の中がまだ20世紀の余韻を残しているのに、人には21世紀を求めている感が否めないのです。


21世紀も10年が過ぎた段階で、政府や企業はNPOのようなあり方に変わっていくべきだと感じています。
利益追求型ではなく、幸福追求型というべきでしょうか。
そのために、人間はよりアイデア型へと移行する必要はあると思います。
なので、求められる能力、あるいは能力の向上が必須なのは間違いないでしょう。


ただ、先ほど述べたとおり、世の中は変わっているとは言えません。
東日本大地震義援金もそうですが、ほとんどの企業は売り上げの一部を義援金にする形をとっています。
それ自体が悪いことではありません。
被災者への支援はお金がなければ成り立たないのは事実です。


しかし、一昔前に日本が諸外国にやっていた支援と一緒で、お金だけ出しておしまい、というのと同じではないでしょうか。
必要なことだけど、それだけでいいのか。


例えば、復興支援する組織そのものを作り出したり、被災者が正常な生活に戻れるような仕組みを作ること、そういったこともできるのではないでしょうか。
インフラの再構築は政府でなければできないにしても、他のことで企業ができることは多くあるように思えます。
もちろん、やっていないわけではないです。
我々の業界で言えば、被災学生の受け入れをしています。被災した学生に勉強できる環境を無償で提供する活動をしています。
そういった活動がどこまで知られているかと言えば、ほとんど知られていないのが現状です。
ほとんどの場合、義援金とCM・広告による「お見舞い」だけです。


もっと別のやり方があるはずなのに、それを徹底できない組織は旧式なのだと思うわけです。
確かに、組織は人、ですが、組織そのものが変わらなければいけません。


そういう意味で社会、特に企業は考え方を変えるべきです。
非営利組織のような、真の意味で企業理念を目指すべきではないでしょうか。
お題目を唱えながら売り上げを闇雲に求める組織ではなく、社会に貢献する・社会をよくするとうたっている企業理念に回帰すべきだと考えています。
本当に企業理念を追いかけることがこれからの企業のあるべき姿だと考えています。


そして、それは結果としてNPOと似通ってくる組織だとも思っています。
ただ、何のために利益を上げるのか、そこが明確に違います。
利益のために利益を上げるのか、理念を継続するために利益を上げるのか。


それを実践できる組織が今こそ必要なのではないでしょうか。