活字中毒の溺れる様の記

これは、よくいる活字中毒者が溺れ死ぬまでの記録である……なわけない(笑)

スマートにがむしゃれ!

上達の技術 (サイエンス・アイ新書)

上達の技術 (サイエンス・アイ新書)

結局、上手い人というのは「再現力」と「柔軟性」があるということなんですね。


自分のもっとも上手な状態を何度も繰り返し再現できる力は自分のパフォーマンスを常に100%の状態にできるということです。
下手な人は、そこにブレがあるからできたりできなかったりを繰り返します。
そのために、何度も練習を繰り返し、自分の最高の状態を再現できるようにしなければいけません。


つまり、プロフェッショナルとは最高の状態を自由に再現できる人間のことです。


しかし、とはいうものの、自分の最高の状態で最高の結果が出せるとは限りません。
状況は常に変化をしており、そこに対応しなければいけません。
そのために柔軟な対応が求められます。


では、柔軟な対応はどのように生まれるのでしょうか。
一つは意識の容量を空けておくことです。人間の処理能力は個人差はあまりありません。あるのは、意識しないでできる動作がどれだけあるか、です。
我々は息を吸う、歩く、などは普段意識をしません。これは考えなくてもできるようになっているからです。
しかし、意識しないとできないことを複数同時に行うのは難しい。
だから、意識的な行動を複数行う人間は間違えるのです。


柔軟性があるかないかは、そこで決まってきます。
当然、意識しないでできることが多ければ、その人の行動は多くなるからです。


また、集中しているときほど、人間の意識(雑念)はないものです。
そのときほどパフォーマンスが高いときはありません。
なぜなら、意識容量が100%使えるからです。
パソコンに置き換えればメモリが100%使えるのと同じです。
だいたいパソコンが重いときはメモリ不足ですが、さくさく進むときもまたメモリが余っているときです。
人間も同じだということです。


こうした状態を常に出せるのは、結局効果的な方法をどれだけ日々やりこむか、です。
結局、努力しない人間が成功することはない、というわけですね。
ただ努力すればいいわけではありません。
きちんとした方法に基づいて努力しなければいけないのです。


間違った漢字を100万回繰り返しても正しい漢字は書けない


というのと同じです。


何事も、結論は一つだということですね。