活字中毒の溺れる様の記

これは、よくいる活字中毒者が溺れ死ぬまでの記録である……なわけない(笑)

服従か叛旗か

最近の日本が元気がないのは、とんがった人間が少ないからではないだろうか。
今の若者は(私も若者ですよw)優秀だけど、おとなしく諦観の念が見える。いわば、特徴のないゼネラリスト。


しかし、イノベーションを起こすのは、いつもとんがった人間だ。
リーディングカンパニーであるホンダやソニーがまさにそうだろう。


なのに、いつの間にか、そんな企業も元気がなくなっている。
なぜかと考えた時に、とんがった人間を扱えない上司が多いからではないか。とんがった人間を作り仕組みがないのではないか。
身の回りの上司を見ても、非常に「素直」な人間を部下に起きたがる人間が多い。「素直」は言い換えると逆らわない人材だ。
扱いやすい人間を周りに固めて、自分の思うままに使う。そんな上司ばかりだ。


だが、業務は回っても、新しいことは生まれない。
新しいことは反対されても実行するとんがった人間からしか生まれないからだ。
新しいことが生まれない以上、今までのことが延々と繰り返される。そうすると、グローバルである市場から徐々に後退していく。
それが今の日本ではないだろうか。


また、「ゆとり教育」は本来、個性を育てる教育だったはずだ。
本当の目的で仕組みが生まれていれば、とんがった人間が多く生まれたはずだった。
しかし、現状はゆとりという名の「放置プレイ」。なおかつ、中学は内申点による圧迫管理。
理想と現実の乖離が甚だしかった。


この2つによって、優秀な人材を生み出す仕組みも、それを育てる仕組みもなくなってしまった。


私自身は、使いづらくても優秀な人材を使いたいと考えている。
むしろ、上司はそんな人材をうまく方向付けできる能力が必要なのだ。
それは人間力であり、マネジメント力だ。
そんな上司がいれば、部下も育つはずなのだが。


私自身もそんな能力がないが、そうありたいと考えている。
私はずっとゼネラリストを目指してきた。何でもできる人間だ。
もちろん、中途半端な状態だが。
そんな私が考えるに、今の若者は優秀で無害な人材が多い。
世間や社会がそうあるべきと教えてきたからだ。
そんな人材は現状維持はできるが、イノベーションはできない。専門分野がないからだ。


今求められている人材は、ゼネラリストかつスペシャリストだ。
そういう人間はやはりとんがっている。
そういう人間をうまく育てる人間や仕組みが、今の日本には必要だ。