活字中毒の溺れる様の記

これは、よくいる活字中毒者が溺れ死ぬまでの記録である……なわけない(笑)

ようやく読み終わった、ドラッカー

月華美刃 第2集 (ジャンプコミックス)

月華美刃 第2集 (ジャンプコミックス)

いい感じですね、『月華美刃』。
どんどん面白くなっていきますよ。ジャンプらしく。
暴力描写が過激な部分があるから、ジャンプSQなのか。
別に週刊ジャンプでも十分いける気がするのに。


くおんの森 3 (リュウコミックス)

くおんの森 3 (リュウコミックス)

割と雰囲気が好きです、『くおんの森』。
しかし、絵柄が昔のサンデー風なんですよね。
可もなく不可もなく。


マネジメント[エッセンシャル版] - 基本と原則

マネジメント[エッセンシャル版] - 基本と原則

世の中の流れに乗り遅れて、ドラッカーの『マネジメント』。
でも、「もしドラ」は読む気なし。


ドラッカーの論点は以下の通りかなと。

  1. 利益に焦点を当てる
  2. 組織や個人の強みを伸ばす
  3. 責任と権限は常にセットでなければならない
  4. トップマネジメントはチームでせよ(完璧な個人は存在しない)


企業はあくまで利益を課題とすべき。利益を上げ続けることが社会貢献でもあると論じています。
ここで重要なことは「持続可能である」ということ。
昨今の社会企業も明言している「持続可能」が企業の寿命を決定していると言っても過言ではありません。
持続可能ではない組織は早晩崩壊します。
だから、ドラッカーは利益を焦点としているものの、急激な成長には賛同していないように感じられます。
急激な成長は崩壊の序章だからです。


企業内の個人は強みによって企業に貢献すべし、としています。
弱点を補強するあり方は企業の強みにはならないからです。
言い方を変えれば、それぞれの強みを生かしながら、弱点を補おうというところでしょう。


本書で何度か繰り返されているのが、責任・権限と組織作りです。
権限は責任によって決まるべきだし、責任のない権限はあるべきではないとしています。
責任をベースにした権限論といえるでしょう。
この逆が「名ばかり管理職」です。権限はないが責任だけある。
この逆の状態は組織を崩壊させる要因だとしています。


また、状況に合わせた組織・体制こそが企業を強くすると論じています。
特にトップマネジメントは複雑な問題に対応するためにチームであるべきとしています。
今の経済状況でワンマン経営は合理的ではないとしています。
つまり、一人が何もかも判断することができないからです。


ひどく当たり前のことを言っている気もしますが、結構軽んじられているところでもあります。
結局、組織は権力を握った人間のいいように作り替えられるからです。
ドラッカーはそれを戒めているのではないでしょうか。