活字中毒の溺れる様の記

これは、よくいる活字中毒者が溺れ死ぬまでの記録である……なわけない(笑)

スタンドアローンの私はどこに繋がれるのだろう

魔法少女まどか☆マギカ』が意外にブラックな感じで。
ってか魔法少女なの?


一見、いわゆる魔法少女ものと思いきや、ぜんぜん普通の魔法少女ではない。
たまたまチャンネルを変えたら、魔法少女が魔物と戦っているシーンで、「深夜で魔法少女もの?」と思っていると、いきなり魔物が魔法少女をばくり。
「く、食われている?!」
ビックリです。魔法少女が殺されていいんですか?


実際のところ、まだストーリーがよく分かっていません。
どうやら、不思議生物と契約すると魔法少女になるようですが、魔法少女の目的は世界平和とかファンタジーなものではなく、個人的な望みを叶えることのよう。
とにもかくにも、話が徹底的に暗い。
これでもかという感じで、暗い。
こういうのって、テレ東さんの深夜の十八番じゃないですか?


しかも、主人公らしき「まどか」は魔法少女ではない。
これはいつもの萌え萌えアニメではないのか。
というか、『夢喰いメリー』といい、芳文社は何を考えているんだろう。


って、そんな話をしたいわけではなく。
久しぶりに休みで、ちょっと町まで出掛けたわけです。
小腹が空いたから、久しぶりにマックに入って、「徹底的に機械化されているな」と感じました。
マニュアルが悪いわけではないですが、徹底的にマニュアル対応で、商品が出てくるスピードもファスト。
席はゆったりできるものではなく、ちょっと座るようなもの(デザイン的ではあるんですが)。何か長居をしたくないような席でした。
かつてポテトの下には紙ナプキンが敷かれていたのに今はなく、徹底的にコスト削減。
チキンフィレオバーガーを頼んだんですが、胡椒が利きすぎ、マヨネーズは辛子マヨネーズで辛く、味なんか分からず。
ポテトもポテトそのものに水分を感じられない、ポテトチップスかっていう感じ。


確かに、あの値段でこれだけの品質の商品を出すのは、コスト削減が徹底化されているからでしょう。
学生の頃は何度となくお世話になりました。


社会人となってお金に余裕ができた今、マックを食べたいかと問われると「ノー」と答えます。
しかし、若い人達(特に10代の学生)はこれが普通なんですよね。
4,5歳の小さい子も母親と来ていましたし、これが普通という人も多いことでしょう。


でも、これが普通になっている人ってどうなんだろう。
私の生徒も、ファストフードやインスタント食品を常食にしている生徒がいます。
私自身も、夜は松屋やラーメン屋というバランスの悪い食事が多くなっています。


そこで思うのは、こういう食事ばかりではダメだな、ということです。
理由の一つは、食べるならもっとおいしいものが食べたいということ。
もう一つは、食事が栄養補給だけではダメだ、ということです。
根本的には同じことなんですが、せっかく食事をするなら食事を楽しみたいと思いたいのです。
食事を栄養補給としてだけでなく、雰囲気や喜び、他人とのコミュニケーションの場など、付加価値を楽しみたい。


3月のライオン』で高校の先生が屋上でお昼を食べている桐山のところへ来て、一緒にご飯を食べているシーンがあります。
そこでこんな台詞がありました。
「落ち込んでいる時に冷たいモノ喰っているヤツがあるかっ。命取りになるぞ!? あったかいモノをとれ!! HPが半分になっちまうんだぞ?」
と言って、自分のカップラーメンを渡していました。
でも、ここでいう「あったかいモノ」は、桐山にとって先生の存在ではないでしょうか。


そういうものが少なくなっているのが、今の日本ではないでしょうか。
己の欲望だけを追いかけることが是とされている現代ですが、でも、本当はそこには幸せはないように思えます。
もし、そこに幸せがあるのなら、どうして今の日本に閉塞感が広がっているのでしょうか。


己の望みのために戦う魔法少女は孤独です。
誰とも味方になることもなく、時には魔法少女同士で戦う。
それをファストフードを食べながら見ている我々もまた、孤独なのではないだろうか。