活字中毒の溺れる様の記

これは、よくいる活字中毒者が溺れ死ぬまでの記録である……なわけない(笑)

先生、ボクは漫画が好きなんです(意味なし)。

アラクニド 1 (ガンガンコミックスJOKER)

アラクニド 1 (ガンガンコミックスJOKER)

思ったより面白くなかった。
というか、最初っからクライマックス?(笑)
ってか、話終わっているじゃないですか。この先は延々と殺し屋とのバトルしかありませんよね。
しかも、そこになんらカタルシスもないし。


1巻は読み切りとしては面白いかな、と思えるけど、連載としては??って感じ。
おそらく組織の秘密で引っ張るのだと思うんですが、主人公自身になんら秘密がない以上、しかも組織とのつながりもないに等しい状況で、どうやって読者を引き込んでいくつもりだろう。
これは無理でしょう。


月華美刃 第1集 (ジャンプコミックス)

月華美刃 第1集 (ジャンプコミックス)

完全にジャケ買い
でも、成功でした。


典型的なジャンプ作品。
この感じが好きですね。昔のジャンプっぽさを残しながら、新しさもある感じ。
この作品はきちんと引きや伏線があるし、キャラに感情移入しやすい。
SQより週刊ジャンプよりじゃないかな。
ああ、それではあんなに人は殺せないか(笑)。


これからカグヤがどう成長し、月を取り戻すのか。
穢星の政府もおそらく分家とつるんでいるだろうから、穢星をどう変えていくのか、など、魅せるエピソードはいくらでもあります。
話の作りがうまい作家ですね。


詭弁学派、四ツ谷先輩の怪談。 3 (ジャンプコミックス)

詭弁学派、四ツ谷先輩の怪談。 3 (ジャンプコミックス)

ああ、終わってしまった。
好きだったんですよねえ、『詭弁学派、四ッ谷先輩の怪談』。


しかし、この人。非常にうまいんですが、『王様キッド』も『詭弁学派、四ッ谷先生の怪談』もそうですが、下手にいじらない方が面白い。
デビュー作の『アソビバ。』より処女作(持ち込み)の『王様キッド』の方が面白いし、連載の『四ッ谷先輩』より読み切りの『四ッ谷先生』の方が話の広がりがありそう。
確かに、『四ッ谷先輩』の方が主人公自身が怪談という面白さはあるものの、それゆえに主人公が動きづらい。
それだったら、『四ッ谷先生』の方がいろいろと身動きができるし、実際、作品上でも動きがありました。
だから、四ッ谷先輩が生徒の前に顔を出した時点で、話が収束に向かうのは仕方のないことです(打ち切り決定はその前でしょうが)。
まあ、3巻目の書き下ろしは結構面白かったですけどね。


書き下ろしと言えば、四ッ谷先輩の年齢って何歳なんだろう。
書き下ろしでは四ッ谷先輩が小学生の時、工藤先生は17歳でした。現在、工藤先生は26歳、つまり、物語は書き下ろし時から9年たっているわけです。
書き下ろし時点が6歳から数年たった状態ですから、少なくとも9歳〜12歳。
となると、15歳から21歳ってこと?
もっとも低い年齢なら、なんとか理解できる範疇だけど、21歳であれやっていたら、それ自体が怪談ですね(笑)。


ただ、この作家は次回作に期待大です。