よく「最新脳科学を用いた勉強法」とかありますが、人は脳科学という言葉に踊らされている気がします。
もちろん、脳科学自体は学問として有効ですし、その研究成果をないがしろにする気はありません。
しかし、実際に脳科学による勉強法とは、これまで経験則でやっていたことを科学がお墨付きを与えたに過ぎません。
たとえば、繰り返し学習する、なんてのは昔から言われていることで、いまさら脳科学を持ち出さずともいい話です。
また、ミラーニューロン研究から人はまねて覚える、と結論付けられました。しかし、これも「学ぶ」という言葉自体が「まねぶ（まねる）」からきていることからもわかるとおり、まねて覚えていることは明らかです。
このように、脳科学はこれまで私たちが何気なくやってきた学習法に対し、科学的な検証を与えました。ですから、科学的根拠とはなっても、脳科学だから、という理由は一切ありません。
成果が出たことは、その人にとって正しいことです。
それを信じてやればいいだけのことではないでしょうか。
