http://www.asahi.com/obituaries/update/1104/TKY200911030404.html
「構造主義」の大家であるレヴィ=ストロースが亡くなったそうです。
『悲しき熱帯』など、日本ではなんとなく文化人類学者っぽいイメージがありますが、彼は哲学者でもありました。本国フランスでは、「構造主義」という思想で有名です。
しかし、21世紀まで御存命だったんですね。はじめて知りました。
もうお亡くなりになられていたものだと。
はあ、100歳ですか。大往生ですね。
- 作者: 江村洋
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今日、『ハプスブルク家』を読んで、久々に歴史は面白いな、と実感しました。
ハプスブルク家は中世から近代にかけて、ヨーロッパを支配した一族です。最近はハプスブルク家のコレクションが公開されるなど、話題になっています。
彼らを知れば、ヨーロッパを知ることができるほど、ヨーロッパに深くかかわった一族です。
こうやって歴史の本を読んでいると、もう一度歴史を勉強したいな、と感じます。
やはり、私は歴史が好きなんだな、と改めて感じました。
歴史のダイナミズムこそが歴史研究の醍醐味です。
「事実は小説よりも奇なり」
この言葉に代表されるように、事実はドラマチックでダイナミックです。
それをどういう視点でズームしていくか、そこに歴史研究の面白みがあります。
そういう学問への思いはレヴィ=ストロースも同じだったと思います。
レヴィ=ストロース氏も100歳生きれば、思い残すことはないでしょう。
学問に生きた人間は、学問に殉じられれば本望です。
しかし、そうできる人間は多くはいません。
そういう意味で、今後レヴィ=ストロースのような学者が現れるのか。
それが一番の問題なのかもしれません。