活字中毒の溺れる様の記

これは、よくいる活字中毒者が溺れ死ぬまでの記録である……なわけない(笑)

未来の書店のあるべき姿


行ってきました、「松丸本舗」へ。
やはり、ああいうコンセプト書店が今後リアル書店があるべき姿の一つだと感じました。


ネット書店が隆盛を極める現在、大型店舗も意味を失いかけています。
ではリアル書店が生き残るためにはどうすればいいのか。
現在、リアル書店のメリットは、その場で書籍を見られることくらいです。蔵書数も検索システムもネット書店にはかないません。自宅へ直接届けてくれることを考えると、ネット書店のデメリットは中身を見られないくらいでしょう。


リアル書店がすべて消滅する、とは思いませんが、町の小規模書店は没落していくのは間違いありません。
では、リアル書店、特に中小規模の書店が生き残るためにはどうしたらいいのでしょうか。
その解決方法がセレクトショップ、コンセプト書店です。
現在、少しずつですが、コンセプト書店は増えつつあります。
その書店に行かないと出会えない本を提供する。つまり、空間の提供です。


ただ、本を売るだけの時代は終わりました。
数多くある書籍の中から明確なコンセプトを持ってセレクトし、レイアウトすることが重要です。
松丸本舗」はこれまでの書店と違い、自宅の書棚のような雰囲気でした。本の上に本を重ねたり、入りきらない本を横積みしたり。マンガや小説、専門書が雑多に並んでいる様子は自宅の書斎といった様相でした。


あの雰囲気を作ることで、そこにある本に新たな価値を生み出していました。
ただ取次から送られてきた本をジャンルごとに並べて売る時代は終わりました。
レイアウトとしては見づらくてもコンセプトを感じられる書棚作りにすべきです。


もちろん、書店側からすれば管理しづらいことでしょう。万引きがあっても気づきにくい棚です。
しかし、他と違うコンセプトを打ち出さない限り、じり貧になっていきます。


多くの書店が変わっていくことを切に願っています。