活字中毒の溺れる様の記

これは、よくいる活字中毒者が溺れ死ぬまでの記録である……なわけない(笑)

べ、べつにアンタのためなんかじゃないからね


とか、ツンデレっぽくしてみましたが、題名に意味はなし。
ふと、演劇の失敗要因の一つが、時空の使い方ではないかと思ったわけです。


演劇独自の表現として、途端に時間と空間を超えることができる表現があります。
Aという人が振り返ったら、回想シーンになるのも典型的な手法ではないでしょうか。
この方法はおもしろいのですが、使い方を間違えるととんでもないことになります。


以前に述べたとおり、時間と空間はできる限り短いほうがよいんです。
それは観客側への配慮です。
見ているほうが混乱しないように、また飽きないようにする工夫です。
もちろん、あえて混乱させるという手法もあります。
しかし、ほとんどの場合、そのように用いていません。


この手法は観客に違和感なくできれば成功です。
その典型例が能です。
能は時間と空間を一瞬にして飛ぶことができます。しかし、そこに違和感はありません。
そういう使い方ができれば問題ありませんが、そういう使い方ができないから問題なのでしょうね。