- 作者: 大場つぐみ,小畑健
- 出版社/メーカー: 集英社
- 発売日: 2009/08/04
- メディア: コミック
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- 作者: 荒川弘
- 出版社/メーカー: スクウェア・エニックス
- 発売日: 2009/08/12
- メディア: ペーパーバック
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- 作者: 羽海野チカ
- 出版社/メーカー: 白泉社
- 発売日: 2009/08/12
- メディア: コミック
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ここ数日、面白い作品の最新刊が出てホクホクな感じです。
『バクマン』は漫画家になる、という少年の物語です。ジャンプにありがちなスポーツものや冒険ものではありません。にもかかわらず、きちんと盛り上げる場面があり、読者を引き込むシーンを用意しています。
漫画家のイメージは暗く、一日中漫画ばかり描いているというもので、少年漫画になりうるのか、という問題を見事に解決しています。
突拍子もない方向性に行くのではなく、漫画家としてありそうな事件(あるいは実際あった事件)をベースにしています。だからこそ、読者は興ざめしないのでしょう。
『鋼の錬金術師』はもはや言うべきことはないでしょう。
終幕に向って爆走している感じです。これだけの人気を持ちながら、下手に引き延ばすことをしない作者と編集部に敬服します。
実際、これ以上延ばしても面白くないことは明白です。
それは作者も承知しているところでしょう。だからこそ、現在は終幕に向かってひた走っている、そのストーリーが面白い。
これからの楽しみは、どう幕引きをするか、です。
『PLUTO』みたいな、いかにもという感じの終わりでないことを楽しみにしています。
『3月のライオン』の羽海野チカは面白い!
『はちみつとクローバー』もそうでしたが、決めきれない人間のうだうだ感と間違っていてもバッサリと突き進む人間のコントラストが素晴らしい。ほんと、3姉妹の叔母は、『はちみつとクローバー』でも似た人を見た気がするな、みたいな(笑)。
心理描写に論理の飛躍がありません。落ち込んだあとから回復する家庭を丁寧に描いているからこそ、読者に納得感を与えます。
そういう心理描写は少女漫画家ならでは、といったところでしょう。