- 作者: 神永正博
- 出版社/メーカー: ディスカヴァー・トゥエンティワン
- 発売日: 2009/04/15
- メディア: 単行本(ソフトカバー)
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- 作者: 樋口裕一
- 出版社/メーカー: ベストセラーズ
- 発売日: 2009/04/09
- メディア: 新書
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最近、書評? をしていなかったので、最近読んだ本の紹介を。
『不透明な時代を見抜く「統計思考力」』
私は文系ですが、実は理数系が好きだったり(笑)。
文系でありながらデータ志向です。
確かに、感覚で物事をとらえることはありますが、それを立証するのはデータです。
学生時代、論文を書いていたときもデータに基づいて論を展開することに慣れていたので、少し文系人間とは異なります。
ただ、それでも本書を読んで納得した部分があります。
それはデータをどう読み解くか、ということです。
当たり前といえば当たり前なんですが、じゃあ、本当にできているのかと言われると首をかしげる部分もあります。
世の中に出ているデータというものを意外に批判なしに見ていました。
データそのものは嘘をつかないのですが、データの扱い方一つでどうとでもなってしまうことがあります。
確かに、すべて原典・ソースに当たるのは難しいです。
しかし、一度自分の仕事に直結する分野のデータのソースにあたってみてはいかがでしょうか。
たとえば、受験産業でよく言われている「前年(問題が)難しいと今年は簡単になる」という流言飛語がまことしやかに流れています。プロであれば、それが嘘であることは分り切っていることなのですが、意外にデータで示すことはありません。
センターの平均点を調べるだけで、実はそれが嘘であることが一目瞭然になります。
では、なぜそんなことが流れるのでしょうか。
それは、特にセンターでは毎年60%前後に平均点がくるように問題が設定されています。ですので、指導要領改訂などで問題傾向が変わると、問題設定がうまくいかず、高すぎたり低すぎたりします。それを何年かかけて調整していくために、前年難しい(簡単)だと、今年は反動が来る、などという嘘が流れてしまったわけです。
どうでしょう。データにあたりなおすだけで証明できます。
そういう意味で、「統計思考力」というのは重要です。それを知るきっかけが本書と言えるでしょう。
『読ませるブログ』
身につまされますね。
確かに、なんのひねりもありませんでした。
他人にブログを読ませるためにはどうしたらいいのか。
そこに追求したのが本書です。
有名人でも、専門家でもない人間のブログをどう読ませるのか。そうであっても、他人をどう魅了するのか。
そのことを説いています。
「似非教授の四方山日記」なんて、間違ってもつけちゃいけないんですね。樋口先生。