- 作者: 茂木健一郎
- 出版社/メーカー: PHP研究所
- 発売日: 2008/09/10
- メディア: 単行本(ソフトカバー)
- 購入: 9人 クリック: 59回
- この商品を含むブログ (138件) を見る
茂木先生のおっしゃる通りです。
そうですね、仕事とは「情報整理」ではなく「知的創造」です。
言い換えれば、「価値創造」と言ってもいいかもしれません。何かの付加価値を作り出すことが仕事です。
そのために、如何に脳を使いこなすか、それが重要です。
本書の中で、「無意識」について言及しています。
人が「意識」できることは、直列的である。ゆえに、一つのことが終わらない限り、次へと移れない。それに対し、無意識は並列的なので、同時進行が可能、とのことです。
つまり、無意識にいろんなものを放り込んで、なるべく意識領域を空けておく、ということです。
そうすることで、意識というワークスペースが確保でき、なおかつ無意識という思考領域も確保できるということでしょう。
同時に、人が一生懸命なときは何かを考えていません。いわゆる「無我の境地」というものです。
しかし、本当に何も考えていないわけではなく、すべての行動が無意識で実行されています。それが最良のことだというのです。
実際、演劇の分野でもそうです。
「次はあの動きをしよう」「この台詞を話さなきゃ」というときは、あまり良い演技にはなりません。
むしろ、何も考えていない方が自然な動きができるものです。
しかし、この無意識、厄介なもので、なろうと思ってなれるものではありません。
だから、無意識=集中できるシチュエーションを作り出さなければなりません。集中に至るために必ず同じ行動をするなど。
読んでいて、自分に置き換えてみると、確かに「自分流」というのにこだわっていた時期もあったと自戒しています。
しかし、同時に自分を変えるために、様々なことをしてきました。
それでも今の仕事が面白いと感じられないのは、やはり望んでいた仕事ではなかったからでしょうか。
もともと転職する際、採用された業種が今の業種しかなかったということもあります。
何がしたいのか、今でも曖昧なこともあります。
それを考えると、1年以内には転職をしたいな、と思います。
そのために、今現在、様々なことをしています。それが次に生かせれば、と思っています。