構造を構造する
- 作者: 橋爪大三郎
- 出版社/メーカー: 講談社
- 発売日: 1988/05/18
- メディア: 新書
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ここ最近、哲学や社会学を基礎から学ぼうかな、と考えています。
その中で、最近の日本で言われているポスト構造主義(ポストモダン)とはなんぞや、と言うことを考え始め、いや、そもそも構造主義って何? と思い、この本を手に取ってみました。
一言で言えば、レヴィ=ストロースが提唱した手法こそが〈構造〉であり、一つの解析論です。
ただ、この解析論が厄介で、それを様々に応用しだした段階で、よく訳の分からないものになっていきます。
それもそのはずで、数学的手法を用いているために、文系の人々にはよく分からないのです。
それはさておき、本書はそれを歴史的背景・経過から説明しています。
その点は本書の分かりやすい点です。
ただ、結局構造主義ってどういうことなの? という問いには、あまり明瞭に答えてもらえなかった気もします。
そもそも構造主義がまだ完全には理解されきっていない、展開されきっていないために無理からぬ話ではあるのですが。
ただ、入門書としては非常に分かりやすいです。