20世紀少年―本格科学冒険漫画 (1) (ビッグコミックス)
- 作者: 浦沢直樹
- 出版社/メーカー: 小学館
- 発売日: 2000/01
- メディア: コミック
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『20世紀少年』全巻読破しました。
やはり浦沢直樹、面白いですね。
話の展開は『MONSTER』と酷似しています。
登場人物が出てきて、その人の話が進んで、やがて大きな話へと戻っていく。
その手法は『動物化するポストモダン』が言っていたような「大きな物語」があって、その一部を見せていく物語と同じ形式です。
まあ、『PLUTO』でも同じ手法を使っているのですが。
話の伏線の使い方は巧いんですよね。
そういう意味で読ませる漫画家ですね、浦沢直樹は。
ただ、長い。ストーリーが非常に長い。
特に見せ場は「ドラゴンボールの戦闘シーンか」と言いたくなるくらい長いですね。特に「ともだち」の正体が明らかになるところは、これでもかというくらい長かったです。もう彼なのは分かっているのにもかかわらず。
しかし、相変わらず微妙に謎を残すのが好きな人です。
『20世紀少年』も、もう一人の「ともだち」の正体は分かりましたが、少年時代の欠けたピースがいくつか埋まっていないんですよね。ちょっとその辺が微妙かな。