『笑いの大学』
いわゆるワンシチュエーションムービーです。
時代は昭和15年、出版物が統制をうけていた時代の話です。その時代の演劇公演の統制が話の主軸にあります。
台本から公演の許可・不許可を出す審議官と脚本家が織りなす喜劇です。
これは面白かった。
最初は審議官はお堅いのですが、徐々に態度が軟化して終いには一緒に台本を創ってしまう。その滑稽さが三谷幸喜の腕ですね。
ワンシチュエーションとして成功している例です。
ただ、取調室以外のシーンのほとんどがいりませんでしたが。
『潜水服は蝶の夢を見る』
実話を元にした作品です。
脳卒中によって左目だけしか動かせなくなった男が、自分の手記を出版する物語です。
が、なんか昔『海を飛ぶ夢』という作品がありましたが、テーマ的にはあれと同様です。
確かに、左目の視点からの映像は効果的、かつ印象的でした。
しかし、ストーリー展開が本当に、男の日常を描いているので、山場もなければオチもない、そんな感じです。
まあ、集中力を欠いた状態で見ていたのも悪いのですが。