活字中毒の溺れる様の記

これは、よくいる活字中毒者が溺れ死ぬまでの記録である……なわけない(笑)

改革は同時多発的に

何かと話題の杉並区和田中学校。
今度はPTAを解散したそうです。


http://headlines.yahoo.co.jp/hl?a=20080323-00000005-mai-soci


私は、この行為に賛成です。
なぜか。今のPTAは一部を除いて形骸化しています。下手をすれば、たんなるクレーム集団に化しているところもあるようです。
PTAが本来の機能を果たしていないのなら、それを解散して地域と連携した組織が代行する方がよっぽど健全だし、機能的だと考えるからです。
事実、和田中もPTAの機能を地域本部に移しています。これからは、PTAのあり方も問われてくるのではないでしょうか。


今の状況を引き起こしているのは、親にも原因があります。
教育のすべてを学校に任せて、問題が起こったときだけクレーマーと化す。しかも、前向きな解決策を模索しようとしない。これではPTAの意味がありません。本来、PTAは学校と親との協議の場であり、そこから有益な方策を模索するのが目的です。
その機能を果たしていないPTAは解散すべきでしょう。


もちろん代替組織が必要です。
ですから、和田中学がやっているから、ウチも、という安易な発想をされても困る。
改革をするなら、一手先を常に見るべきです。その上で、解散させるべきなのか、あるいは変革すべきなのかを考えるべきです。


ともあれ、和田中学の例は教育の地方分権の好例だと思います。
教育は地方によって千差万別であり、共通した教育プログラムは不可能です。共通学習レベルなら可能ですが。
だからこそ、各地で和田中のような(同じ手法ではなく)手法がもっと出てくるべきです。陰山先生の例もありますし、地域で発信し、それが共通化できるならそうすべきだし、できないなら各地で独自に模索すべきです。


優秀な私立中学高校に押されている今、公立中学高校は、もっと考えねばなりません。