活字中毒の溺れる様の記

これは、よくいる活字中毒者が溺れ死ぬまでの記録である……なわけない(笑)

感情の不良債権

最近の「親殺し」って、結局のところ憎悪のデフレスパイラルの結果ではないのかな、と思うのです。


こどもによる親殺しや未成年の凶悪犯罪が問題視されている昨今ですが、その原因は家庭の問題やメディア(マンガやゲーム含む)に付されています。
でも、思うんですね。そんなところに原因があるのだろうかと。
確かに、人間は周囲に影響されやすいと思います。しかし、それにも限度があります。特にメディアの影響は表面的な部分が非常に多い。だとすると、スプラッター系のマンガ・ゲーム・映画の影響だなんて言えないでしょう。


では、何が原因なのか。
それは、長い間、日本が陥っていた憎悪のデフレスパイラルだと思うのです。
どこから始まりなのか分かりませんが、少なくとも80年代には見えていたように思います。
親から子へ、子から孫へ、負の遺産が相続されていきました。
一番分かりやすい例はDVでしょう。DVを起こす人の50%以上が過去にDVを受けていたという報告があります。DVを受けた子が、自分の子や連れにDVをするのです。
しかも、それはべき乗のごとく増加しています。


80年代は家庭内暴力や破壊行動が主でしたが、現在は殺人にまで発展しています。
このまま行くと、先の未来はどうなるのでしょうか。
どこかで憎悪のデフレスパイラルを断ち切らないと、自滅すると思うのですが、きっと誰もが自分には関係ないと思うのでしょうね。
それが一番の問題なのでしょう。