『探偵ガリレオ』、少し想像していた話と違いました。
文系の刑事と理系の助教授の物語かと思えば、理系の助教授が不可思議な事件を科学的に解き明かす、という物語でした。
話としては面白かったです。
特に、刑事草薙と助教授湯川のやりとりがいい感じ。二人のやりとりの軽快さが秀逸でした。
しかし、理系探偵小説としては一級ではなかったですね。
レーザーやナトリウムの発想は、高校レベルの物理・化学知識でも十分に理解可能です。
同じ理系探偵ものであれば、森博嗣の方が一枚上手ですね。まあ、理系学科出身と某国立建築学科助教授では比べるまでもないですが。
できるならば、刑事を超文系にして「お前、○○○も知らないのかよ」なんて台詞を吐かせてもらえると、なお面白かったですね。
と、期待していたけれど、期待していた部分では裏切られました。
……面白かったけど。