結局、仕事とはある一つのデフォルトを作ることのような気がします。
仕事にヴァリエーションの存在するものはあまりなく、ほとんどがデフォルトの範囲内で行われます。
逆に言えば、デフォルトさえ押さえておけば、その仕事はできてしまうということです。
では、デフォルトとは何か。
その仕事を行ううえで、必ず一つの道筋が存在します。例えば、料理人だったら、下拵えから始まって、焼く煮る蒸すなどの調理を経て、器に盛りつけし、お客様へお出しする。その過程です。
料理によって調理法は異なりますが、この行程自体は変わりがありません。調理法はデフォルトに対するヴァリアントにすぎません。
仕事もデフォルトに対するヴァリアントがあるだけで、まったく異なるデフォルトが二つも三つも存在することはありません。
とすると、このデフォルトさえ身につければ、それで事足りてしまうわけです。そこにヴァリエーションの違いはあれど、本質的な違いはなく、デフォルトの応用で何とかなってしまいます。
そんなことを考えたら、仕事に求めるべきものがないような気がしてしまいます。
うむむ、なんか切ない。