活字中毒の溺れる様の記

これは、よくいる活字中毒者が溺れ死ぬまでの記録である……なわけない(笑)

私のお気に入り

久しぶりにヒットしました。
佐原ミズマイガール』は自分の中で、久々のヒットです。


コミックバンチで連載中のホームドラマものです。23歳の青年がかつての恋人の死によって娘がいたことが判明する。その娘との生活を通して家族の在り方を考える物語です。


ややもするとお涙頂戴物になりがちですが、ストーリーは筋が通っていますし、人物の内面を過剰に演出していません。そこに漂うかすかな悲哀が物語を引き締めています。


今後の問題は、この系統の作品は長期連載には向かないということです。やり方次第だとは思いますが、なかなか難しいですね。
同じような作品で、『魔法遣いに大切なこと』がありましたが、やはりあれも1巻で充分でした。
難しいんですよね、どうやって悲哀感を持続するかが。それでいて、少しずつ希望に向かっていくわけですから。短編に馴染む形だけに、それをどう長編に変換できるか、今後に期待です。