活字中毒の溺れる様の記

これは、よくいる活字中毒者が溺れ死ぬまでの記録である……なわけない(笑)

著作者は創造主か

ふと著作権について考えました。
著作権は作者の作ったモノに対する権利ですが、それを守るために生まれたのが著作権法です。
著作物に対して、その権利が守られるのは当然ですが、その在り方については現状のままでいいのでしょうか。


確かに、著作権が守られなければ、粗悪な類似品やデジタルデータがネット上に出回ってしまいます。しかし、今の著作権は保護しすぎではないか、と思っています。
その大きな原因は著作権が50年の間保証されることです。これはあまりに長すぎるのではないでしょうか。コンテンツビジネスが発達した現在、著作権の期間は保護よりも弊害が大きいように感じられます。
コンテンツを扱ったものに必ず著作料が含まれています。それは結局消費者が負担することになります。その例が紙メディア(本・雑誌・マンガ)です。


著作権法に基づいて再販売価格維持契約がなされています。それによって保護されているもの事実ですが、一方で消費者が損をしています。再販制度は先進国の多くが廃止しているか制限しています。日本のように永久に価格を変えられない国は多くありません。
中古やレンタル業界も存在するので、そちらに流れてしまうというものもっともな意見です。しかし、本については新品がある程度流通しない限り、中古が流通することはありません。むしろ、新品の人気が中古流通量に比例します。


近年、著作権の期間を7、80年にしようという動きがあります。しかし、それは時代に逆行する形と言わざるを得ません。
著作権は現状に合わせた形で変更すべきではないか、と考えています。特にWebやデジタルコンテンツ関連はまったく整備されていないに等しいものです(著作権法の条文に記載はありません)。
こんな遅れた法律によって消費者が不利益を被るのは問題ではないでしょうか。