活字中毒の溺れる様の記

これは、よくいる活字中毒者が溺れ死ぬまでの記録である……なわけない(笑)

求めよ、さらば与えられん

紅ショウガは脂っこいものに合うのだと実感。


それは関係なく。
経済価値あるいは商品価値とは、つまるところ様式美に帰属します。
一定の様式に沿うものそうですし、一定の様式から外れることもまた同様です。どちらも様式を基準にしています。様式をまったく無視した形で何かを生み出すことは経済・商品価値において無価値も同様です。


例えば、牛丼という商品があります。狂牛病の発生により、牛丼が消えたのち、それに代わる豚丼が生まれました。新しいものに見えますが、牛丼という様式に則って生み出されています。豚丼は牛丼の様式を模倣したのです。
その牛丼もスキヤキの様式を模倣して生み出されました。牛丼という人気商品(商品価値)もほかの料理の様式美を内包したにすぎません。まったくの無から生み出されたわけではないのです。


小説も様式美が存在します。ストーリー・キャラクタなど、目的によって様式は異なりますが、類似した目的においてアーキテクチャといえる様式が存在します。ミュージカルも宝塚も能も歌舞伎もアイドルさえも様式美が存在します。様式美のまったく存在しないものは経済活動の枠にはいることはありません。


しかし、様式美は時代や地域によって異なります。それは消費者(民衆と言い換えてもいいです)の要求(ニーズ)に基づきます。消費者が受け入れないものは存在し得ないのです。消費者の受け入れる要素こそが様式美です。
要求(ニーズ)を持たずに存在する商品はありません。それは単なる趣味です。
人々が歓喜しえる欲求の具現化こそが様式であり、その体系化が様式美を生み出したと考えます。