活字中毒の溺れる様の記

これは、よくいる活字中毒者が溺れ死ぬまでの記録である……なわけない(笑)

この道はいつか来た道

あら、安倍総理が辞任しちゃった。


タイミングが遅いよ、晋ちゃん(苦笑)。
確かに、このままがんばったところで内憂外患、孤軍奮闘は否めないですよね。政策的には嫌いですが、政治にも男気は必要じゃないでしょうか。「美しい国」にするのでしょう? 戦後レジームを脱却して(って、フランス語ですか)。


まあ、しかし。今回の内閣はとかく不祥事が多かった。安倍総理の責任とは言えないけれど、任命した責任はありますよね。
そんなことで少し考えました。官僚や政治家もまた「貴族の義務(ノブレス・オブリージュ)」を自らに課すべきだと。地位のある人間はそれに応じた社会的義務が発生するという意味です。
今まで私は、官僚や政治家はどんな人格であろうと真っ当に政策を履行する限りは多少のことはしてもよいと考えていました。しかし、現実には何もしない人間が問題を起こします。


だから、考えました。やはりノブレス・オブリージュは必要だと。
その社会的通念がない限り、世の不正は是正されません。法律や罰則では人間を束縛することはできません。心の内側から出てくる社会道徳が人間を更生させます。


そもそもノブレス・オブリージュは王侯貴族の概念です。欧米ではかなり当たり前の概念として存在します。だから、欧米は成功した人が福祉活動したりするわけです。
日本の場合、そんなことはありません。武士道にだって己を律することを書いているのに。まあ、今いる名家は官僚化した武家ですから、もはや武士の誇りなど持ち合わせていないのかも知れません。


もう少し「道」を考えてほしいものです。