遅れながら『僕僕先生』を読破しました。
感想は「ツンデレ? ツンデレですか!?」です。ヒロインがまさにツンデレでした。ついに日本ファンタジーノベル大賞も毒されてきたか、という印象です。
もう一つ、基本的に物語は面白くありません。展開が冗漫ですし、物語に起伏があるわけでもありません。よくある神仙の説話や逸話をもう少し長くした、といったところでしょうか。
選考委員の目にとまったのは、唐代しかも玄宗皇帝時代のマイナーな人物を登場させたから、ではないかと思います。
しかし、どうもこの賞は時代物(伝奇)に弱い気がします。『しゃばけ』もそうですし。選考委員の趣味なのでしょうか。というか、萌えポイント?(笑)
もう少し日本ファンタジーノベル大賞は意欲的な作品に賞を与えていた、と思っていたのですが、どうもちがうのでしょうか。あとはメフィスト系しか残っていないではないですか。
しかし、ツンデレは最近の流行なのでしょうか。所詮、男の肥大化した妄想と独占欲から生まれた独善的価値観にすぎない気がするのですが。高嶺の花が自分だけには甘えてくる、そんな夢みたいな話があるわけないのに。
ああ、夢を見ているわけですね。所詮、おとぎ話ですが。