最近、面白いのだけれど、微妙な作品を結構見かけます。
例えばフジ系列の『ヒミツの花園』とかGYAOで放送中の『吉永さん家のガーゴイル』とかですね。
シナリオ自体は面白いし、ストーリー運びも問題ない。なのに、いまいち面白くない。それは何故なのか。
難しくいえば、作品の密度が低いのです。面白い作品というのは目指すべき方向に向かう強いベクトルがあります。そのベクトル上で物語が展開します。たとえ、それが挿話的であってもです。
また、ベクトル上の圧力が高い作品が面白い作品です。たとえれば、ホースの先をつまむと水が勢いよく飛び出すようなものです。
この二つがあって、初めて作品に強さと面白さがあるわけですが、上記の2作品は要素はあるのに、ベクトル上から力が逃げていたり、圧力が足りなかったりと、微妙な感じです。