活字中毒の溺れる様の記

これは、よくいる活字中毒者が溺れ死ぬまでの記録である……なわけない(笑)

サービスすること、人に接すること

たかだかアルバイト風情に講釈を垂れても仕方がないことは分かっています。
それでも、どうしても気になって仕方がないのです。


何が気になるのか。


今日、入ったコンビニ店員の対応が気に入らなかったのです。
バイト店員に何を、と思う人も多いでしょう。実際、私自身もそう思います。
でも、少し考えてしまいました。


具体的に何が悪かったのかと言えば、まず入っても挨拶がない。
レジに行ったとき、笑顔の一つもない。表情が乏しくて居心地が悪い。
つまりはサービスの基本が分かっていないのです。
サービスの本質は「人を満足させること」です。
逆説的に言えば、どんなにひどい商品を提供しても、その人が満足すれば、サービスとして成立してしまう、ということです。
しかし、どんなに良質な商品を提供しても、満足しなければサービスとは言えません
(例えば、高級レストランに行っても、料理をぞんざいに出されたら雰囲気台無しです)。


そして、接客の基本は「笑顔」です。
内心ではどんなに怒っていても、表情は常に笑顔でなければなりません。
相手を不快にさせない。もてなされている、と感じさせる。
相手に警戒心を抱かせないために、こちらがよい雰囲気を作らなければなりません。
お客様は満足したいし、気持ちよくなりたいのです。


サービス業はモノを売る商売ではありません。
確かに様々な商品(食品、日用品、衣料品といった形のあるモノから保険、通信、情報といった形のないモノまで)を売っています。
あくまで商品を売ることでお客様を満足させる「それ自体」が商売であり、コンビニは最たるものです。
24時間営業し、食品から雑誌まで必要とするほとんどのモノを取り揃えている、それ自体が商売なのです。


少々専門的なことを言えば、ハードではなくソフトにこそ商品価値があるのです。
当然の店員の質もまたソフトであり、サービスの一つです。
コンビニ業界における店員の質の格差は深刻です。ファミレスは割と品質は一定基準以上ですが、コンビニは人を配置しているだけ、という例も見られます。


学生だかフリーターだか知りませんが、接客が出来ない人間はまっとうな社会人にはなれません。
どんな業界・業種であっても、です。
それくらい、社員が教育すべきものではないのでしょうか。
社員の質もまた推して知るべし、といったところですね。