活字中毒の溺れる様の記

これは、よくいる活字中毒者が溺れ死ぬまでの記録である……なわけない(笑)

私はただの偽善者ですから

最初に断っておきますが、私は右翼でも愛国主義者でもありません。
その上で、富山県立高校を始めとする必修科目未履修問題について書いてみようかなと思います。


最初に驚いたのは「日本史は必修科目じゃないんだ」ということでした。世界史は必修の割になぜ日本史は必修ではないのでしょう。
第一、今の政府は右よりの愛国主義を掲げる政治家ばかりなのに、どうして日本史や国語をないがしろにして、世界史や英語を重視する姿はとても愛国心のある人々の行為とは思えません。
所詮、政治家の愛国心なんてうわべだけの薄っぺらいものだということですね。


もう一つは、社会科目がまったく意識されていない、ということです。確かに受験科目としては世界史か日本史、地理、政治経済のどれかを履修していれば問題ありません。
しかし、公立高校は高等教育の場であり、受験対策の予備校ではないんです。受験対策だけの存在ならば、公立高校の意義はほとんどありません。せいぜい授業料が安い、くらいなものです。
実質的には高校も義務教育の範疇に入っているわけですから、もう少し高校の在り方を考えるべきではないのでしょうか。


確かに、社会科目は直接的に生活や仕事に生かされることはあまりありません。ですが、意味がないと切り捨ててしまうと、学校そのものに意味がない、といえるわけです。なぜなら、学校(特に高校)で教える多くのことが実生活には関係のないことばかりだからです。


そのことを忘れてしまっている教員達は、果たして教師といえるのでしょうか。勉強を教えるだけならば塾講師にだってできます。いえ、今多くの教師のやっていること以上のことを塾でも充分にできると考えています。


今回の出来事は「教育」の本分を忘れ、進学率を上げるための策以外の何者でもありません。結果、一番被害を被ったのは学生自身です。
いつも被害を受けるのは弱者なのは、いかんとしたことでしょう。