活字中毒の溺れる様の記

これは、よくいる活字中毒者が溺れ死ぬまでの記録である……なわけない(笑)

ダメ人間でもいいじゃない?

と思う瞬間が多々あります。
でも、同時にそれではダメなんだな、とも思ったり。


いえ、どういうことかと言えば、久しぶりに乙一を読んでみたりしてしまったわけで……なんだか含みと持って回った表現ですが(苦笑)。
『GOTH』『ZOO』を読んでいます。今更なんですが、彼は『夏と花火と私の死体』と『GOTH』は面白いと素直に評価できます。
『ZOO』1の対談の中で「伊集院光 深夜の馬鹿力」を聞いていた、というくだりがありました。私自身、かつて好きだったラジオだったもので。他にも「緒方恵の銀河に吠えろ」とか(ものすごくダメ人間な気がしてきた……)。


明瞭ではありませんね。つまり、最近の傾向として乙一橋本紡滝本竜彦西尾維新とか30代前後作家によるダメ人間系が隆盛しているなと思ったりしました。
若い世代から支持を得ているわけですが、それはやはり「共感」なのでしょうか。ダメな自分を「ダメでもいいよ」と慰めているわけでしょうか。


それ自身が悪いわけではないのですが、それは一歩間違えば甘えに他なりません。
頑張っている中で、「ダメでもいいよ」はありだと思うのですが、常にダメ人間なのはやはり「甘え」なんだと思います。
自分の気持ちを楽にさせることと、自分を甘えさせるのは違います。
上記の作家はそれなりに面白いし、私自身も読んでいます。ただ、どういった理由でダメ人間系が流行っているのでしょう。その辺が少し気になったりならなかったり(苦笑)。


まあ、自分で「ダメ人間でもいいんじゃない?」とか思っている時点で、ダメ人間なんですよね。